高齢者の住まい選びをサポートする「高齢者住まいアドバイザー」

介護の現場で働く方のスキルアップやキャリアアップにもつながる資格のひとつに「高齢者住まいアドバイザー」があります。今回は、高齢の方の住まい選びからご本人とご家族のライフプランまでをサポートする「高齢者住まいアドバイザー」と検定試験について解説します。

高齢者住まいアドバイザーとは

高齢者住まいアドバイザーとは

高齢者住まいアドバイザーとは、高齢の方の住まい選びに必要な専門知識を持ったアドバイザーのことです。
高齢者向けの住まいには、ご自宅のほか、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、シルバーハウジング、認知症高齢者グループホームなど、さまざまな種類があります。
入居条件や費用、提供されるサービスもそれぞれ異なるため、ご本人に最適な住まいを見つけるのは容易ではありません。
高齢者住まいアドバイザーは、各種高齢者向け住まいの特徴、介護保険や年金の制度、介護離職防止、介護・医療サービス等について学び、その知識を活かして、公正な情報提供、住まい選びや契約手続きのサポート、入居後のフォローなどを行います。
高齢者住まいアドバイザーの資格を得るためには、「内閣府認可 一般財団法人職業技能振興会」と「一般社団法人 高齢者住まいアドバイザー協会」が実施する高齢者住まいアドバイザー検定に合格する必要があります。

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検定試験の内容

高齢者住まいアドバイザーとは

受験資格

特にありません

試験形態

35問(マークシート方式)

出題科目

高齢者住まいアドバイザーの公式テキストから出題されます。

  • ・高齢化の加速と住まいの整備
  • ・老後の暮らしの資金(公的年金、社会保険、民間保険など)
  • ・介護保険の知識(介護保険制度、介護保険サービスなど)
  • ・在宅の暮らし(介護の備えと介護予防、在宅で利用できる介護・医療サービス、介護と仕事の両立など)
  • ・高齢者住宅・施設(高齢者住宅・施設の種類と概要、経営主体、利用する介護保険サービスなど)
  • ・高齢者住宅・施設の探し方・選び方(現状把握とライフプラン、収支のシミュレーション、重要事項説明書など)

合格基準

問題の総得点の7割を基準として、これに達した方(問題の難易度で補正あり)

受験料

8,800 円(学生 6,600円)

認定証の交付

認定試験に合格し、認定登録手続きを完了すると、財団法人職業技能振興会より認定証が交付されます。(認定登録料 3,300円)

認定証の更新

3年ごとの更新が必要です。(更新料6,600円)

高齢者住まいアドバイザーは、ケアマネジャーやソーシャルワーカー、介護職員、民生委員、保険外交員、不動産業(宅建士)、銀行員、行政書士、終活アドバイザーなどにおすすめの資格といわれています。また、高齢者住まいアドバイザー検定の学習を通して得た知識は、ご自身やご家族の老後の住まいを選ぶときにも役立つでしょう。

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ライター:樋口 くらら
家族の介護をきっかけに介護福祉士・社会福祉主事任用資格を取得。現在はライター。日々の暮らしに役立つ身近な情報をお伝えするべく、介護・医療・美容・カルチャーなど幅広いジャンルの記事を執筆中。

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