認知症と診断されたらどうすればいい?ご本人やご家族が知っておきたいこと

2024/08/01

「デイサービス(通所介護)」と名前が似ている介護保険サービス「デイケア(通所リハビリテーション)」をご存じでしょうか?デイサービスと同じように日帰りで施設に通うサービスですが、目的や対象者、サービス内容などが異なります。 今回はデイケア(通所リハビリテーション)について分かりやすく解説します。

デイケア(通所リハビリテーション)とは

デイケア(通所リハビリテーション)とは

デイケア(通所リハビリテーション)とは、介護老人保健施設や病院、診療所などで日常生活の自立を助けるためのリハビリテーションを行い、ご利用者様の心身機能の維持回復を図るサービスです。

ご利用者様は日帰りで施設に通い、生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなどを受けることができます。
リハビリテーションは、医師の指示に基づき、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの 専門職が行います。
食事、入浴などの介護サービスも提供されますが、専門職によるリハビリテーションがメインです。

デイケアの対象となる方

要介護1以上の認定を受けた方
(要支援1・要支援2の認定を受けた方は「介護予防通所リハビリテーション」を利用できます。)

サービスを提供する施設

  • ・介護老人保健施設(老健)
  • ・病院
  • ・診療所
  • ・介護医療院

デイサービス(通所介護)との違い

デイケア(通所リハビリテーション)
対象者 要介護1以上の認定を受けた方
(要支援1・2の方は介護予防通所リハビリテーション)
目的 心身機能の維持回復を図ること
サービス内容 理学療法、作業療法、そのほか必要なリハビリテーション
必要な職員 ・医師
・理学療法士、作業療法士、言語聴覚士べ
・看護師、准看護師
・介護職員 

デイサービス(通所介護)
対象者 要介護1以上の認定を受けた方
要支援1・2の方は介護予防通所リハビリテーション
目的 孤立感の解消、心身機能の維持、ご家族の身体的・精神的負担の軽減を図ること
サービス内容 日常生活上の支援、レクリエーション、機能訓練など
必要な職員 生活相談員
・看護職員
・介護職員
・機能訓練指導員

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利用者負担の目安

利用者負担の目安

デイケア(通所リハビリテーション)の利用者負担は、要介護度や事業所の規模、所要時間などによって異なります。
下表は、通常規模(1カ月の平均利用延べ人数が750人以内)の事業所の場合(6時間以上7時間未満)の基本料金です。

要介護1以上の認定を受けた方の利用者負担(1割)(1回あたり)
要介護1 710円
要介護2 844円
要介護3 974円
要介護4 1,129円
要介護5 1,281円

要支援1または要支援2の認定を受けた方が利用できる「介護予防通所リハビリテーション」は、生活機能向上のための「共通的サービス」に、「運動器の機能向上」「栄養改善」「口腔機能の向上」に関するサービスを組み合わせることができます。

要支援1・2の認定を受けた方の利用者負担(1割)(1カ月あたり)
共通的サービス 要支援1 2,053円
要支援2 3,999円
選択的サービス 運動器機能向上 225円
栄養改善 200円
口腔機能向上(Ⅰ) 150円
口腔機能向上(Ⅱ) 160円

※送迎の費用は含まれています。
※日常生活費(食費・おむつ代等)などを別途負担する必要があります。

デイケア(通所リハビリテーション)のサービス内容や自己負担額は、事業所によって異なります。可能であれば事前に見学し、設備や雰囲気などを確認するとよいでしょう。詳しくは担当のケアマネジャーや地域包括支援センター、お住まいの市区町村の窓口にお問い合わせください。

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ライター:樋口 くらら
家族の介護をきっかけに介護福祉士・社会福祉主事任用資格を取得。現在はライター。日々の暮らしに役立つ身近な情報をお伝えするべく、介護・医療・美容・カルチャーなど幅広いジャンルの記事を執筆中。

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