ポータブルトイレでの排泄

ポータブルトイレを使用するときは、転倒に十分注意しましょう。
ポータブルトイレを使用する時の注意点
・ベッドには、手すり代わりになる介助バーをとりつけましょう。
・ポータブルトイレのひじ掛けを手すり代わりにすると、転倒につながる場合があります。
・ポータブルトイレの下には、すべり止めマットを敷きましょう。
・カーテンや衝立(ついたて)を設けてプライバシーを確保しましょう。
・介助が要らない場合は、介助者は部屋の外で待つなどの配慮をしましょう。
・ポータブルトイレのそばに、呼び鈴やブザーを備えておくとよいでしょう。
・乗り移りが不安定な場合は、座るまで見守りましょう。
・介護専用の消臭剤、脱臭機、脱臭機能付空気清浄器などを活用しましょう。
・バケツ式は、こまめな清掃や消毒が必要です。負担が大きい場合は掃除が簡単なものを選ぶとよいでしょう。
ひとりで使う場合(座位移乗)
① ベッドサイドに置いたトイレの座面を、ベッドと同じくらいの高さに調整しておきます。
② ベッドの端に腰をかけ、ベッドの介助バー等を持ち、ズボンと下着をおろします。
③ トイレのふたを開け、手前のひじ掛けを跳ね上げます。
④ ベッドの介助バー等を持ち、座ったままお尻を滑らせて便座に座ります。
⑤ 用を足し終えたらズボンと下着をあげ、ベッドの介助バー等を持ち、お尻を滑らせてベッドに戻ります。
介助が必要な場合(一例)
① ベッドと同じくらいの高さに調整したトイレをベッドサイドに置きます。
② トイレのふたを開け、手前のひじ掛けを跳ね上げておきます。
③ ご高齢者はベッドの端に浅めに腰をかけ、ベッドの介助バー等を握っていただきます。
④ ズボンと下着をおろします。
⑤ 介助者は前方に立ち、両腕をご高齢者の背中にまわします。
⑥ ご高齢者の両腕を介助者の肩へまわしていただきます。
⑦ 介助者は足を開いて腰を低くし、ご高齢者に前かがみの姿勢で立ち上がっていただきます。
⑧ ゆっくりと身体の向きを変え、便座の中央に座っていただき、ひじ掛けを戻します。
(※身体が傾いていないか確認しましょう。)
⑨ 用を足し終えたら、おしりを前から後ろに向けてふきます。
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家族の介護をきっかけに介護福祉士・社会福祉主事任用資格を取得。現在はライター。日々の暮らしに役立つ身近な情報をお伝えするべく、介護・医療・美容・カルチャーなど幅広いジャンルの記事を執筆中。
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