早めのフレイル(虚弱)対策で健康長寿を目指しましょう

2019/04/10

「フレイル」という言葉をご存知でしょうか?加齢とともに心身の活力(筋力や認知機能など)が低下し、生活機能障害や要介護状態などの危険性が高くなった状態のことを「フレイル(虚弱)」といいます。ご高齢者はフレイルに陥りやすく、QOL(生活の質)の低下やさまざまな合併症を引き起こすリスクも高くなるといわれています。
今回は、早期の気づきと対応が重要なフレイルについてわかりやすく解説します。

フレイル(虚弱)とは

フレイル(虚弱)とは

フレイルという用語は、「虚弱」「老衰」「脆弱」などを意味する英語「Frailty(フレイルティ)」の日本語訳として、2014年に日本老年医学会が提唱しました。厚生労働省は、「健康寿命」の延伸を目指して、フレイル対策強化に向けた取り組みを進めています。

フレイルは「健康な状態と要介護状態の中間」を意味しており、多くのご高齢者はフレイルの段階を経て、徐々に要介護状態へ進むと考えられています。
しかし、フレイルは、早く気づいて正しく治療や予防をすることにより、生活機能の維持と向上が可能な状態です。以前は「歳のせい」と考えられていましたが、早くから適切に対応すれば元に戻る可能性があることもわかっています。

フレイル(虚弱)の要因

フレイル(虚弱)の要因

フレイル(虚弱)には、加齢に伴う身体的変化、精神・心理的変化だけでなく、環境的、社会的な要素も含まれます。

フレイルの要因
・身体機能の低下(歩くスピードの低下)
・筋力の低下
・認知機能の低下
・疲れやすさや活力の低下
・体重の減少
・低栄養
・加齢に伴う活動量の低下
・社会交流機会の減少
・慢性的に管理が必要な病気をかかえている
・収入や教育歴、家族構成   など

フレイルチェック

フレイルチェック

フレイルの評価方法についてはさまざまなものがありますが、米国のフリード氏が提唱した基準がよく用いられています。

フレイルの評価基準
①体重減少(1年間で4.5kg以上または5%以上減った)
②疲労感(最近疲れやすくなった)
③活動量の低下(外出の回数が減ったなど)
④筋力の低下(握力が弱くなった)
⑤歩行速度低下(歩く速さが遅くなった)

①~⑤のうち、3つ以上あてはまると「フレイル」、1つまたは2つの場合は「プレフレイル(フレイルの前段階)」と判定されます。



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ライター:樋口 くらら
家族の介護をきっかけに介護福祉士・社会福祉主事任用資格を取得。現在はライター。日々の暮らしに役立つ身近な情報をお伝えするべく、介護・医療・美容・カルチャーなど幅広いジャンルの記事を執筆中。
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