若年性認知症支援コーディネーターとは

若年性認知症支援コーディネーターとは、若年性認知症の方の自立支援に携わる関係者のネットワークの調整役を担う人のことです。各都道府県や一部の指定都市に配置されています。

若年性認知症は働き盛りの世代で発症するため、仕事や家事、子育て、親の介護など、高齢者の認知症とは異なる課題に直面することが少なくありません。
仕事に支障が出て失職し、介護する配偶者も仕事を続けることが難しくなると、経済的に困窮することが考えられます。
経済的な不安のほかにも、将来的な不安、身体的・精神的負担などを抱え、社会から孤立してしまう方もいらっしゃいます。

そのため、若年性認知症支援コーディネーターには、若年性認知症の特性に配慮した支援を行い、ご本人の多様なニーズに応えていくことが求められます。

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若年性認知症支援コーディネーターの主な業務

相談内容の確認と整理
若年性認知症のご本人やご家族等からの相談に応じ、不安や悩み、心身状況、困りごとなどを聴いて現状を把握し、情報を整理します。

適切な専門医療へのアクセスと継続の支援
早期診断と早期対応ができるよう、認知症疾患医療センターや専門医がいる医療機関の情報を提供し、継続的に支援していきます。

利用できる制度・サービスの情報提供
必要な支援を見定めて、適切な制度やサービスを紹介します。また、担当窓口、必要な書類に関する助言なども行います。

就労・社会参加に関する支援
現役で働いている方、休職後に復職する方、退職後に再就職を希望する方への就労支援のほか、社会参加支援、職場の方やご家族に対する支援に取り組んでいます。

ご本人・ご家族が交流できる居場所づくり
若年性認知症のご本人やご家族のための交流会、認知症カフェ等の立ち上げや運営に協力したり、情報を提供したりします。

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若年性認知症について相談したいときは

若年性認知症専用コールセンター

専門教育を受けた相談員が、若年性認知症の方やご家族の相談に応じるコールセンターです。
全国の認知症疾患医療センターや地域包括支援センター、障がい者の就労支援機関などへのつなぎ役として、相談者の支援や情報提供を行っています。
運営しているのは「社会福祉法人　仁至会　認知症介護研究・研修大府センター」です。

地域包括支援センター

地域包括支援センターは、介護や福祉、保健、医療に関する総合相談窓口です。
すべての市町村に設置されており、保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員（主任ケアマネジャー）等が在籍しています。

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公益社団法人　認知症の人と家族の会

公益社団法人 認知症の人と家族の会は、全国47都道府県に支部があり、認知症の電話相談や交流会を行っています。

若年認知症サポートセンター

若年認知症サポートセンターは、若年認知症の方と家族へのサポート活動を推進しているNPO法人です。

若年性認知症支援コーディネーターは、若年性認知症の方のニーズに合った関係機関やサービス担当者との調整役として、ご本人が自分らしい生活を続けられるよう総合的なコーディネートを行います。
また、相談に対応する職員向けの研修、若年性認知症に関する講演会の企画・運営、正しい知識の普及・啓発などにも取り組んでいます。