ケアマネジャーになるためには?受験資格や試験内容、勉強法について

ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の概要

ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の概要

出題方式

五肢複択方式(5つの選択肢から正しいものを2つまたは3つを選ぶ方式)
解答はマークシート方式

試験時間

120分(点字受験者は1.5倍の180分、弱視等受験者は1.3倍の156分)

問題数

60問(介護支援分野25問、保健医療福祉サービス分野35問)

出題分野

                                          
区分 問題数
介護支援分野介護保険制度の基礎知識25問
要介護認定等の基礎知識
居宅・施設サービス計画の基礎知識等
保健医療福祉サービス分野保健医療サービスの知識等20問
福祉サービスの知識等 15問
合計 60問

従来の資格種別解答免除制度は2015年度(第18回)試験から廃止され、全受験者が一律60問全てに解答することになりました。

合格ラインは、「介護支援分野」と「保健医療福祉サービス分野(保健医療サービスの知識等と福祉サービスの知識等の合計)」の区分ごとに、正答率70%を基準として、問題の難易度で合格基準点が補正されます。
合格率は、第1回(1998年)は44.1%だったものが、第14回(2011年)からは20%を切り、しばらく10%台が続いていました。なお、第20回(2017年度)の合格率は20%を超えましたが、直近の第21回(2018年)では、10.1%と大きく低下しました


過去5年間の受験者数と合格率

受験者数 合格者数 合格率
第17回(2014年度) 174,974 人 33,539 人 19.2 %
第18回(2015年度) 134,539 人 20,924 人 15.6 %
第19回(2016年度) 124,585 人 16,280 人 13.1 %
第20回(2017年度) 131,560 人 28,233 人 21.5 %
第21回(2018年度) 49,332 人 4,990 人 10.1 %

▼関連リンク
厚生労働省 第21回 介護支援専門員実務者研修受講試験の実施状況について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000187425_00003.html

公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
http://www.sssc.or.jp/

ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の勉強法

ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の合格率を上げる勉強法

ケアマネジャー試験の出題内容は、介護保険法をはじめとする法律や、ご高齢者のさまざまな病気などの医学知識が中心です。勉強すべき範囲は広く細かいですが、試験に出る部分は限られています。したがって、ケアマネジャー試験の過去問題から出題傾向を把握して学習することが合格への近道となるでしょう

また、法改正などによって変更があった内容は、その後の試験で出題されやすい傾向にあります。改正された背景や状況、そして、改正したことで変わったサービスや給付などをきちんとおさえて、正確に理解するようにしましょう。「生活困窮者自立支援法」「障害者差別解消法」などの新しい法律にも目を通して理解するようにしましょう。

▼関連リンク
厚生労働省 平成30年度介護報酬改定について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/housyu/kaitei30.html


解答免除の廃止や受験資格の縮小化などのため、ケアマネジャーの受験資格は厳しくなっています。しかし、それはこれから高齢化のピークを迎える日本を支える専門職としての期待の表れでもあります。ぜひケアマネジャーの仕事への誇りと期待をもって、試験にチャレンジしていただきたいと思います。

▼関連リンク
一般社団法人 日本介護支援専門員協会
https://www.jcma.or.jp/

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ライター:山下 優子
社会福祉士資格保有のライター。「介護」を中心とした福祉分野で、執筆活動を続けている。

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