新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、外出の自粛が長引いています。
一人ひとりがウイルスを体内に侵入させないこと、周囲にうつさないようにすることを心掛け感染を防ぐことが重要ですが、特にご高齢者は外出や介護サービスの利用を控えることで運動不足になり、心身の機能が低下することが心配されます。
そこで今回は、日常生活で使う「お腹」「お尻」「太もも」の筋肉をご自宅で鍛えることができる体操を動画でご紹介します。
体操を行う際にご注意いただきたいこと

・痛みがあるとき、体調が優れないときは、無理をしないようにしましょう
・運動中に息を止めると血圧が上がるため、声を出して息を止めないようにしましょう
・こまめに水分補給をしましょう
・片麻痺(かたまひ・へんまひ)のある方は、麻痺のない健側(けんがわ)で行うようにしましょう
お腹の内側の筋肉を鍛える体操
まずは、お腹の内側の筋肉を鍛える体操を行います。
- ① ベッドや布団に仰向けになり、膝を立てます。
② 片方の手をお腹の上に置きます。もう片方の手は胸の上に置きます。
③ ゆっくりと鼻から息を吸い、お腹に空気を入れていきます。
④ ゆっくりと息を吐き、膨らんだお腹がへこむことを意識しながら、お腹に入れた空気を出していきます。
⑤ ③④を、無理のない範囲で数回繰り返し行います。
お腹の前面の筋肉を鍛える体操
次に、お腹の前面の筋肉を鍛える運動を行います。
息を止めないよう、「1、2、3」と声を出しながら行うのがポイントです。
- ① ベッドや布団に仰向けになり、膝を立てます。
② おへそを見るように上体を少し起こし、腕を伸ばします。
③ ゆっくりと息を吐きながら、上体を起こし、3秒程度状態を保ちます。
この時、息を止めないように「1、2、3」と声に出しながら行いましょう。
④ 3秒程度たったら、ゆっくりと上体を戻します。
⑤ ③④を10回程度続けます。
10回行うのが難しい方は、無理のない範囲で行うようにしましょう。
お尻の筋肉を鍛える体操
続いて、お尻の筋肉を鍛えていきます。
- ① ベッドや布団に仰向けになり、膝を立てます。
② 「膝」「腰」「肩」が一直線になるようお尻を上げます。
③ お尻を上げた状態を数秒保ち、ゆっくりと戻します。この時、息を止めないよう注意しましょう。
④ ②③を10回程度続けます。
10回行うのが難しい方は、無理のない範囲で行うようにしましょう。
太ももの前の筋肉を鍛える体操
「お腹」「お尻」を鍛えたら、次は「太もも」の体操です。
太ももの前の筋肉から鍛えていきましょう。
今回は柔らかいボールを使用しますが、ご自宅にない場合はタオルやクッションでも可能です。
- ① ベッドや布団に仰向けになり、膝を立てます。
② 両膝にボール(タオルやクッションでも可)をしっかりと挟みます。
③ ボールを挟んだ状態で、ゆっくりと片足を上に伸ばします。この時、膝が曲がってしまわないよう注意しましょう。
④ 上に伸ばした足をゆっくりと戻します。
⑤ 同様に、もう一方の足もゆっくりと上げ、ゆっくりと戻します。
⑥ ③④⑤を繰り返し行います。片足10回ずつ、合計20回を目安に行いましょう。
太ももの裏側の筋肉を鍛える体操
最後に太ももの裏側の筋肉を鍛えましょう。
- ① ベッドや布団に仰向けになり、軽く膝を曲げた状態で膝を立てます。
② 「膝」「肩」「腰」が一直線になるようゆっくりとお尻を上げます。
このとき、太ももの裏側に力が入っていれば、正しく筋肉が使われています。
③ ゆっくりとお尻を元に戻します。
④ ②③を10回を目安に行いましょう。
その他の工夫
お食事に関すること
・1日3食の食事を、よく噛んで食べましょう
・さまざまな食材をバランスよく取り入れましょう
・筋肉のもとになるたんぱく質を意識して摂りましょう
・口腔ケアをしっかり行い、お口の機能を維持しましょう
運動に関すること
・座ったまま動かない時間を減らしましょう
・ストレッチやラジオ体操(テレビ体操)なども良いでしょう
・天気の良い日は、日光浴も良いでしょう
・好きな歌を口ずさむだけでも、お口周りの筋肉を鍛えることができます
コミュニケーションに関すること

・電話でご家族やお仲間とのおしゃべりを楽しみましょう
・手紙やメールなども活用し、人との交流を保ちましょう
家族の介護をきっかけに介護福祉士・社会福祉主事任用資格を取得。現在はライター。日々の暮らしに役立つ身近な情報をお伝えするべく、介護・医療・美容・カルチャーなど幅広いジャンルの記事を執筆中。
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