「笑い」のちからで心身を元気にするラフターヨガ(笑いヨガ)

「笑いヨガ」とも呼ばれる「ラフターヨガ」は、笑いと深呼吸を組み合わせた健康体操です。「笑い」も「ヨガ」も心身によい影響を与えるといわれていますが、ラフターヨガにはどのような効果が期待できるのでしょうか。今回は、誰でも簡単にできるラフターヨガ(笑いヨガ)についてお伝えします。

ラフターヨガ(笑いヨガ)とは

ラフターヨガ(笑いヨガ)とは

ラフターヨガ(笑いヨガ)は、1995年にインドの医師マダン・カタリア博士によって考案された健康体操です。
「ラフター(笑い)+ヨガ」という意味で、ヨガの呼吸法に「笑い」を取り入れています。
「笑いの体操」と「ヨガの深い呼吸」を組み合わせることで、身体と脳に多くの酸素を取り入れ、心身ともに元気な状態に導きます。

マダン・カタリア博士と、ヨガの熟練者である妻のマヂュリー・カタリアが、たった5人で始めたラフターヨガは、今や世界105カ国にまで広がっています。
日本では、特定非営利活動法人(NPO法人)ラフターヨガジャパンなどが普及活動に取り組んでおり、日本全国に数多くのクラブがあります。

「笑い」がもたらす健康効果

「笑い」がもたらす健康効果

幸福感をもたらす

「笑い」によって幸福感をもたらす脳内ホルモンのエンドルフィンが分泌され、気分よく過ごすことができます。また、エンドルフィンには鎮痛作用もあり、痛みを軽減する効果が期待できます。
さらに、笑うことでストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾールの分泌が減ることもわかっています。

免疫力が高まる

「笑い」には、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化する作用があります。
NK細胞は、ガン細胞やウイルスなどを退治してくれる免疫細胞です。NK細胞の働きが活発になると、がんや感染症にかかりにくくなるといわれています。

自律神経のバランスを整える

歳を重ねると副交感神経の働きは低下し、自律神経のバランスが乱れやすくなります。
笑うと身体をリラックスさせる副交感神経が優位になるため、自律神経のバランスを整える効果も期待できるのです。

脳が活性化される

脳の血流量が増加して、脳の働きが活発になるため、集中力や記憶力のアップも望めます。
また、リラックスしているときに出る脳波のアルファ波が増え、気持ちが落ち着きます。

人間関係を豊かにする

笑うことで顔の表情筋が柔軟に動くようになり、自然と表情が豊かになります。笑顔には、人と人との距離を縮めて、人間関係を円滑にする力があります。

ラフターヨガのメリット

ラフターヨガのメリット

誰でもできる

ラフターヨガの特長は、子どもからご高齢者まで誰でも簡単に行えることです。
「ヨガ」といっても難しいポーズをとることはなく、ユーモアやジョーク、コメディなどを言いながら笑うわけではありません。
体力に自信のないご高齢の方向けの無理のないプログラムもありますので、座ったままで、動く部分だけを動かして行うことも可能です。

※健康状態に不安のある方や持病のある方は、事前に必ず医師にご相談ください。

心が解放される

ご高齢の方でも、子どものような遊び心を思い出し、心を解放することができます。
グループで行うエクササイズでは、参加者同士でアイコンタクトをしながら一緒に笑い、楽しい時間を過ごせます。

自然と酸素が取り込める

ラフターヨガでは、笑いとヨガの呼吸法を同時に行います。
ヨガの呼吸法を組み合わせることで、より深く呼吸し、新鮮な酸素をたっぷりと身体に取り込めます。
笑うという動作で呼吸法が自然と身につき、心身の健康につながっていきます。



ラフターヨガ(笑いヨガ)は、道具を用意する必要がなく、場所も選びません。最初は作り笑いから始めても、すぐに周囲の笑いが伝染して自然な笑いに変わっていくそうです。ご友人とおしゃべりをしてたくさん笑ったり、お笑い番組や落語を見聞きすることから始めてもよいでしょう。ご自宅で動画を見ながら行うこともできますので、ご家族やお仲間と気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

<参考・引用>
Laughter Yoga University

NPO法人ラフターヨガジャパンHP

日本笑いヨガ協会

ライター:樋口 くらら
家族の介護をきっかけに介護福祉士・社会福祉主事任用資格を取得。現在はライター。日々の暮らしに役立つ身近な情報をお伝えするべく、介護・医療・美容・カルチャーなど幅広いジャンルの記事を執筆中。

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