負担が少なく無理のない拘縮(こうしゅく)ケアのポイント

拘縮(こうしゅく)の予防

拘縮(こうしゅく)の予防

拘縮の進行を遅らせるためには、日常生活動作(起居動作・移乗移動・食事・更衣・排泄・入浴・整容)の中でなるべく関節を動かすことが大切です。
ご自身で身体を動かすことが困難な場合は、通所系サービス(通所リハビリテーションや通所介護)、訪問系サービス(訪問リハビリテーションや訪問看護、医療保険の訪問マッサージ)などを利用し、機能訓練を受けるとよいでしょう。動かす時は、痛みを感じない程度に、ゆっくりと動かしましょう。

拘縮(こうしゅく)の予防

拘縮のある方の座位のポジショニング

できるだけ離床して正しい座位姿勢をとることは、拘縮や廃用(はいよう)症候群の予防につながるといわれています。しかし、姿勢が崩れたまま座っていると、身体に悪影響を与えかねません。
拘縮のある方は、座ったときに身体が横や前に傾いたり、ねじれたりすることがありますので、座り方に問題がないか確認することが大切です。

理想的な座位姿勢

正面から見たとき

・左右の足が床(車いすの場合はフットサポート)についている
・腕が支えられている
・骨盤、左右のひざ、左右の肩のラインが水平になっている
・(車いすの場合)サイドガードとのすき間が左右で同じになっている

横から見たとき

・頭頂部から骨盤が一直線になっている
・太ももが座面についている
・ひざの裏にすき間がない

真上から見たとき

・背もたれとのすき間が左右で同じになっている
・左右の肩の位置が前後にずれていない(ねじれていない)
・左右のひざの位置が前後にずれていない

※適切な運動や座り方、福祉用具については理学療法士などの専門職に相談しましょう。

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ライター:樋口 くらら
家族の介護をきっかけに介護福祉士・社会福祉主事任用資格を取得。現在はライター。日々の暮らしに役立つ身近な情報をお伝えするべく、介護・医療・美容・カルチャーなど幅広いジャンルの記事を執筆中。

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