ポイントと注意点

・安心していただくために、動作ごとに声をかけましょう。
・手を洗面器に入れるときは、手首が洗面器のふちにぶつからないよう位置を調整しましょう。
・指先が開きにくい方や、手が乾燥している方は、蒸しタオルでしばらく手を包んでから手浴を行うとよいでしょう。
・手を洗いながら、皮膚の状態などを観察しましょう。
・片マヒがある場合は、健側(マヒがない方)の手からお湯に入れ、温度を確認していただきます。
・片マヒがある場合は、手をお湯で十分に温めてから、手の甲を少し押し、ゆっくり手を開いていきます。
・拘縮(こうしゅく)がある場合は、手を温めてから、蒸しタオルでシワの間や指の間の汚れを拭きとります。
・汚れがたまりやすい部位(手のひら・指の間・指の付け根)は、念入りに洗いましょう。
・洗い終わったら、乾いたタオルで指の間や爪の間の水気もしっかり拭きとりましょう。
・手浴後は、保湿クリームなどを塗って乾燥を防ぎ、必要に応じて爪切りを行います。
・手の水虫などがある場合は、介助者も感染予防のために石けんで念入りに手を洗い、よく乾燥させましょう。
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シンクや洗面器にお湯をはり、手首まで10分間ほどつけるだけでも効果があります。気分や体調に合わせて、お湯にアロマオイル(精油)、ハーブなどを入れるのもおすすめです。介護を行うご家族も、疲れやストレスを感じたときに手浴を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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ライター:樋口 くらら
家族の介護をきっかけに介護福祉士・社会福祉主事任用資格を取得。現在はライター。日々の暮らしに役立つ身近な情報をお伝えするべく、介護・医療・美容・カルチャーなど幅広いジャンルの記事を執筆中。
家族の介護をきっかけに介護福祉士・社会福祉主事任用資格を取得。現在はライター。日々の暮らしに役立つ身近な情報をお伝えするべく、介護・医療・美容・カルチャーなど幅広いジャンルの記事を執筆中。
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