おいしく食べて快適に過ごすための入れ歯(義歯)のお手入れ

多くのご高齢者が使っている入れ歯(義歯)には、たくさんのメリットがあります。しかし、お手入れが不十分になると、お口のトラブルを引き起こすこともあるため注意が必要です。
今回は、入れ歯の基礎知識やお手入れ方法についてお伝えします。

入れ歯(義歯)の種類

入れ歯(義歯)の種類

入れ歯(義歯)には、総入れ歯(総義歯)と部分入れ歯(部分義歯・局部義歯)があります。

総入れ歯

総入れ歯(総義歯)は、すべての歯を失った方のための入れ歯で、人工歯と義歯床(歯のない部分に乗せる床)からできています。入れ歯の内側がピンク色のプラスチック(レジン)でできているものを「レジン床義歯」、金属でできているものを「金属床義歯」といいます。

部分入れ歯

部分入れ歯

部分入れ歯(部分義歯・局部義歯)は、歯の一部を失った方のための入れ歯です。クラスプという金属のバネで、入れ歯を残っている歯にひっかけて取りつけます。部分入れ歯のクラスプをかける歯を「鉤歯(こうし)」といいます。また、クラスプ(金属のバネ)のない部分入れ歯もあります。

入れ歯(義歯)を使うメリットと注意点

入れ歯(義歯)を使うメリットと注意点

ご自身に合った入れ歯を装着することは、健康や生活の質(QOL)の維持・向上につながります。

入れ歯(義歯)を使うメリット

・よく噛めるようになることで、美味しく食事がとれ、栄養状態が良くなる
・噛むことで、唾液の分泌を促し、感染症の予防効果を高める
・発音がはっきりして、会話が楽しくなる
・口元にハリが出て、若々しく見える など

入れ歯(義歯)を使うときの注意点

入れ歯(義歯)を使うときの注意点

・入れ歯は汚れがたまりやすく、細菌やカビが繁殖しやすいため、念入りなケアが必要です。
・誤飲を防ぎ、お口の粘膜を休ませるために、入れ歯は就寝前に外すことが望まれます。(夜間装着する場合もありますので、歯科医師と相談してください。)
・痛みや違和感などがあるときは使用を控えて、かかりつけの歯科医院を受診しましょう。



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ライター:樋口 くらら
家族の介護をきっかけに介護福祉士・社会福祉主事任用資格を取得。現在はライター。日々の暮らしに役立つ身近な情報をお伝えするべく、介護・医療・美容・カルチャーなど幅広いジャンルの記事を執筆中。

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