アセスメントシートの書き方
アセスメントシートは、他職種との連携をスムーズにするために、誰がみても理解できるように書く必要があります。
わかりやすい書き方とは
・5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように)を使用する
・ご本人の訴えに対しての問題点やリスク、解決しうる環境などについて明記する
・訪問や面談を通して入手した情報を客観的に記載する
・「息子の希望」ではなく「長男の希望」などと主語を明確にする
・略語を使用する際は広く認知されているもののみを使用する
アセスメントシートの記入例
今回は、脳梗塞後遺症による左片麻痺があるものの、「杖を使って歩き、近くの友人宅に遊びに行きたい」というご希望をお持ちの架空の人物Aさんを例に、アセスメントシートの記入例を紹介します。
記入例「基本情報に関する項目」
まずは、ご本人の氏名・住所・認定情報等の基本情報を記入しましょう。
記入例「課題分析に関する項目」
次に、ケアプラン作成に大きく関わるライフスタイルや、身体・精神面における具体的な情報を記載しましょう。
このように情報をわかりやすく書くと、ご本人の「杖を使って歩き、近くの友人宅に遊びに行きたい」という希望を叶えていく上での問題点や課題(ニーズ)が浮かび上がり、解決策をみつけやすくなります。
アセスメントシートから読みとれる問題点と解決策
問題点 | 歩行が不安定で、フラツキがある。 玄関に段差があるため、一人で上り降りして外出することが難しい。 家族が就労していて日中は自宅で一人のため見守る人間がいない...など。 |
解決策 | 歩行・バランス訓練を行い、歩行を安定させる。住宅改修で玄関の段差を解消する。 ボランティアに付き添いをしてもらい、近くの友人宅に遊びに行く...など。 |
アセスメントは、事前に情報収集を行い、解決すべき課題(ニーズ)を明らかにすることが重要です。
また、アセスメントシートは一度に情報を収集するのでなく、新たな情報が出てきた際に書き足して情報共有するとより良い介護につながります。お客様を詳しく知るために、また効率的なケアプラン作成のために、アセスメントシートをぜひ活用してみてください。
介護老人保健施設で介護職員として10年以上勤めました。
介護支援専門員の資格を取得し勤務を続けています。
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