介護職員初任者研修とは?取得方法とキャリアパスについて

2018/08/24

介護職員初任者研修とは、介護の基礎となる知識やスキルを身につけることができる、介護に関する入門資格です。介護職員初任者研修の資格をとると、訪問介護やデイサービス、老人ホーム等の介護施設で活躍できます。


介護保険法施行規則の改正により、「ホームヘルパー2級」と呼ばれていた資格が2013年4月から「介護職員初任者研修」へと移行されました。介護の仕事に就く方はもちろん、ご家族の介護にも役立ちますので、おすすめの資格です。今回は、介護職員初任者研修について詳しくご紹介します。

介護職員初任者研修とは

介護職員初任者研修とは

なぜ、介護職員初任者研修が創設されたの?

介護分野には、2012年度まで「ホームヘルパー1・2級(訪問介護員養成研修)」「介護職員基礎研修」「介護福祉士」などさまざまな研修や資格が存在していました。養成体系も複雑で、キャリアアップを目指したくても十分な仕組みがない状況だったのです。

そこで、分かりにくかった養成体系を明確化し、介護人材の定着や資質向上をはかるために、2013年4月から介護保険法の改正により、「ホームヘルパー2級」を「介護職員初任者研修」に、「ホームヘルパー1級」「介護職員基礎研修」は「実務者研修」へと名称変更をし、移行をしました。これにともない「ホームヘルパー1・2級(訪問介護員養成研修)」と「介護職員基礎研修」は、2013年3月に廃止されています。

※2012年度までに「ホームヘルパー2級研修」」「介護職員基礎研修」を修了した方は、「介護職員初任者研修課程」の修了者と見なされます。そのため、資格を失効することはありません。


カリキュラム過程の変更点

「ホームヘルパー2級」から「介護職員初任者研修」に名称が変更したことによる変更点をまとめました。

受講時間と科目

受講時間はどちらも130時間と変わりはありませんが、従来のカリュキュラムにあった介護現場での実習(30時間)がなくなり、実技のスクーリング時間が42時間から90時間へと増えました。介護職員初任者研修では、実習は「必要に応じて実習する」こととなりました。また、「医療との連携」と「認知症の理解」に関する科目が新設されました。

修了試験の実施

従来は、カリキュラムの修了で資格を取得できましたが、初任者研修では、全ての講座を終えた後に終了試験(筆記のみ)が課せられるようになりました。試験というと、難しく考える方多いかもしれませんが、日々の課題をしっかり取り組み復習していれば、合格することができる内容となっているようです。

介護職員初任者研修修了後のキャリアパス

介護職員初任者研修修了後のキャリアパス


介護職員初任者研修を修了した後にステップアップを目指す方のキャリアパスは、「実務者研修」⇒「介護福祉士」です。さらに2015年12月から、より上位の資格として「認定介護福祉士」という民間資格の新設もされました。

介護職員初任者研修

介護業務に必要な最低限の知識や技術、考え方のプロセスなどを習得し、上司の指示を受けながら基本的な介護業務を実践できることを目的としています。介護職員初任者研修は、介護職の入口といえるものです。そのため、介護職員初任者研修の科目には、国家資格である介護福祉士過程への連続性が考慮されています。

実務者研修

実務者研修は、介護福祉士国家資格の受験要件とされる研修です。介護職員初任者研修より、さらに詳しい知識やスキルを得ることができます。(実務者研修修了者は、都道府県の判断によって介護職員初任者研修の全科目が免除されます。)
また、訪問介護事業所で必ず配置される「サービス提供責任者」になることができます。

介護福祉士

介護福祉士は、福祉の国家資格のひとつです。2016年度からは、3年以上の実務経験に加えて実務者研修(450時間)の受講が必要です。介護等の業務に3年以上従事して実務者研修を修了した方は、介護福祉士試験の実技試験が免除されます。

実務経験による介護福祉士国家試験の受験について詳しくはこちらをご覧ください。→http://www.sssc.or.jp/kaigo/shikaku/k_08.html

あずみ苑の介護職員初任者研修について

あずみ苑の介護職員初任者研修について


レオパレス21グループの株式会社アズ・ライフケアでは完全通学制の「介護職員初任者研修」を行っています。自宅添削のない完全通学制で、介護の現場経験が豊富な講師から対面で研修を受けることができます。
あずみ苑の介護職員初任者研修は、日本人の方はもちろん、在日外国人の方も大歓迎です。

あずみ苑の介護職員初任者研修の講座案内は下記ページをご覧ください。 
▼日本語
https://www.azumien.jp/cp/training.html 
▼English
https://www.azumien.jp/cp/training_en.html


今後も高齢化が進むことにより、2025年には現在の1.5 倍の介護職員が必要になるといわれています。従来の複雑だった養成ルートと比較すると現在のキャリアパスは分かりやすく、目標も立てやすくなりました。未経験から介護職を目指す方は、まず「介護職員初任者研修」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ライター:樋口 くらら
家族の介護をきっかけに介護福祉士・社会福祉主事任用資格を取得。現在はライター。日々の暮らしに役立つ身近な情報をお伝えするべく、介護・医療・美容・カルチャーなど幅広いジャンルの記事を執筆中。

介護職員初任者研修とは?取得方法とキャリアパスについて

Facebookページで
最新記事配信!!

あなたにおすすめの記事

介護の仕事のおすすめ記事