訪問介護員(ホームヘルパー)とは?仕事内容と資格の取り方

ホームヘルパーは、ご高齢の方や障がいをお持ちの方のご自宅へ訪問し、身体介護や生活援助などのサービスを提供します。在宅で介護を必要としている方、仕事や家事と介護を両立されているご家族にとって、とても頼もしい存在です。今回は、訪問介護員(ホームヘルパー)の仕事内容と、訪問介護員になるための「介護職員初任者研修課程」について解説します。

訪問介護員(ホームヘルパー)とは

訪問介護員(ホームヘルパー)の仕事内容

通称「ホームヘルパー」の介護保険制度における正式名称が「訪問介護員」です。
障がい福祉分野においては「居宅介護従業者(障がい者(児)ホームヘルパー)」と呼ばれます。

訪問介護員(ホームヘルパー)は、ご高齢の方のご自宅へ訪問し、介護サービスや生活援助サービスを提供するほか、ご利用者様やご家族への精神的ケア、ご家族への介護の技術的な指導なども行います。

▼関連記事:
訪問介護事業のキーパーソン「サービス提供責任者(サ責)」とは?


訪問介護員(ホームヘルパー)の仕事内容

訪問介護員(ホームヘルパー)の仕事内容

訪問介護員(ホームヘルパー)の仕事内容は、「生活援助」と「身体介護」の2つに大きく分けられます。

「生活援助」の仕事内容

生活援助は、お掃除やお食事の準備、洗濯、買い物など、日々の生活を送るうえで必要な援助が中心です。

  • 【生活援助】
    ・調理
    ・洗濯
    ・掃除
    ・買い物代行        など

「身体介護」の仕事内容

身体介護は、直接ご高齢者の身体に触れる介護が中心です。

  • 【身体介護】
    ・食事介助
    ・入浴介助
    ・排せつ介助
    ・更衣介助(着替えの介助)
    ・口腔ケア
    ・体位交換
    ・移動介助         など

▼関連記事:
訪問介護(ホームヘルプ)サービスとは?受けられるサービスやご利用料金
訪問介護における通院・外出介助は介護保険の対象になる?

定期巡回・随時対応サービスとは?

定期巡回・随時対応サービスとは?

定期巡回・随時対応サービスは、2012(平成24)年4月施行の改正介護保険法において新設された介護サービスです。正式名称は「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」といいます。
この介護サービスの特徴は、それまではなかった24時間の訪問が可能になったことです。また、訪問介護員等による「訪問介護」と看護師等による「訪問看護」を一体的に受けることができます。

定期巡回」と「随時対応・訪問」という2つのサービスの共通点は、介護が必要なご高齢者の在宅生活を24時間支えていることですが、サービス内容に若干の違いがあります。


定期巡回のサービス内容

ケアマネジャーの作成したケアプランに基づき、訪問介護員などが1日に複数回、定期的にご高齢者の居宅訪問を行います。提供されるサービス内容は、基本的に従来の訪問介護や訪問看護と同じです。訪問介護員は、お食事や入浴、排せつなどの介助のほか、健康チェックや安否の確認、見守りなどを行います。


随時対応・訪問のサービス内容

急な体調不調やご自宅でケガをされた場合などに、ご高齢者が契約している事業所へ24時間いつでも連絡できます。そして、事業所のオペレーターが訪問の必要があると判断したときは、訪問介護員等や看護職員が24時間対応で居宅訪問します。
ご利用料金は、ともに月額の定額制です。ご利用の際は、ケアマネジャーや事業所にご確認ください。
あずみ苑にも、定期巡回・随時対応型訪問介護看護の事業所があります。


あずみ苑 ラ・テラス庄和

あずみ苑 グランデ柳沢

訪問介護員(ホームヘルパー)の資格とは?

訪問介護員(ホームヘルパー)の資格とは?

介護の仕事の求人を見ると、「ホームヘルパー2級」または「介護職員初任者研修課程修了者」といった応募条件が記載されています。
実際に、現在「訪問介護員(ホームヘルパー)」として活躍している方々は、以下のような資格を持っています。

  • ・介護福祉士
    ・介護職員初任者研修修了
    ・実務者研修修了
    ・訪問介護員(ホームヘルパー)養成研修1級課程・2級課程修了(平成25年3月で終了)
    ・介護職員基礎研修修了(平成25年3月で終了)

2013(平成25)年度から介護の資格制度が変わり、「ホームヘルパー2級」は「介護職員初任者研修」に移行され、「ホームヘルパー1級」と「介護職員基礎研修」は「実務者研修」に一本化されました。
これに伴い、「ホームヘルパー2級」「ホームヘルパー1級」「介護職員基礎研修」は廃止となりました。
※すでにこれらの資格を持っている方は「介護職員初任者研修課程」修了と同等にみなされるため、そのままの資格で介護の仕事を続けることができます。

これから訪問介護員になるためには、介護職員初任者研修課程(もしくは実務者研修)の受講が必要です。介護職員初任者研修では、介護の基本的な知識や技術などを学ぶことができます。

▼関連記事:
介護職員初任者研修とは?取得方法とキャリアパスについて


介護職員初任者研修で学ぶ内容は、訪問介護員として働くためだけではなく、ご家族を介護することになった場合にも活かせる知識や技術です。
介護職員初任者研修は、都道府県の指定を受けた民間の養成研修機関や地方自治体などが開催しています。
あずみ苑でも、訪問介護員(ホームヘルパー)になりたい方や、施設の介護スタッフになりたい方の資格取得をサポートしています!

あずみ苑の介護職員初任者研修(完全通学制)

ライター:たつや

30歳のとき、両足骨折の大けがをきっかけに介護の世界に飛び込んで、はや15年以上。介護福祉士と介護支援専門の資格を取得。日々、ご高齢者のお世話に携わりながら、ライター業務に励む日々を送っております。

訪問介護員(ホームヘルパー)とは?仕事内容と資格の取り方

Facebookページで
最新記事配信!!

あなたにおすすめの記事

関連記事

介護の仕事のおすすめ記事