楽しみながらお口の機能を維持・向上する口腔レクリエーション

手軽で楽しい口腔レクリエーション

手軽で楽しい口腔レクリエーション

お顔でじゃんけん

6人以上の場合は、グループ分けをして勝ち抜き戦にしてもよいでしょう。また、景品などを用意すると、さらにやる気が湧くでしょう。

グー 口をすぼめて、頬をできるだけ膨らませる
チョキ 「ニーッ」と笑う感じで唇を左右に引く
パー 口を開けて舌を思いきり出します
  • ① お顔で「グー」「チョキ」「パー」にする練習を何度か行って覚えます。
    ② スタッフ等が「じゃんけん、グー(チョキ・パー)!」と声をかけます。

手も同時に「グー」「チョキ」「パー」にすると覚えやすくなります。

期待できる効果

・表情筋を鍛える
・唾液の分泌を増やす
・口が開きやすくなる
・入れ歯が使いやすくなる
・たるみやシワを予防する  など


吹き矢

ラップの芯と、ティッシュを丸めてセロハンテープで止めたものを用意します。大きな紙を的にして、おやつの品や景品、特典、点数など書きます。

  • ① ラップの芯にティッシュの玉をつめます。
    ② 的をめがけて吹き、射的のように楽しみます。

期待できる効果

・口輪筋(こうりんきん)などを鍛える
・食べこぼしを防ぐ
・息を吐く力をつける
・唾液の分泌を増やす  など


ストローでボウリング

ストローでボウリング

ストロー、ピンポン玉、ボウリングのピン(乳酸飲料の空き容器など)を用意します。
テーブルの上に、テープなどでスタート位置を示す印をつけてピンポン玉を置き、ピンを並べます。

  • ① 口にストローをくわえます。
    ② ストローで吹いてピンポン玉を転がし、ピンを倒します。

うまく吹けないときは、ストローの長さや太さを調節してみましょう。
片麻痺(へんまひ・かたまひ)などがあって吹きにくい場合は、土台として紙コップを逆さまに置いて穴をあけ、ストローを通して試してみましょう。
同じようにストローを使い、サッカーやゴルフ、ゲートボール、相撲なども楽しめます。

期待できる効果

・口や頬の筋肉を鍛える
・呼吸に使う筋肉を鍛える
・誤嚥(ごえん)を防ぐ  など

衛生面に配慮する

ストローを使う場合は、使い捨てのものを用意しましょう。お一人1本を原則として、他の人のストローと間違えないよう目印をつけておきます。また、つばなどの飛沫による感染を防ぐために、事前に体調を確認しておくことが大切です。


スプーンで魚すくい

プラスチックのスプーンと紙皿を用意します。緩衝材に魚の絵を描いてもらい、テーブルの上に並べます。

  • ① プラスチックのスプーンを(歯ではなく)唇ではさみます。
    ② 魚をスプーンですくい、紙皿に入れていきます。

ストローを使って、魚を吸い上げても楽しめます。
また、折り紙で折った魚に輪ゴムをつけ、先の曲がったストローを唇ではさみ、輪ゴムにひっかけて釣るのもよいでしょう。

期待できる効果

・唇を閉じる力をつける
・食べこぼしを防ぐ
・(ストローで吸い上げる場合)息をしっかり吸う力がつく  など

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ライター:樋口 くらら
家族の介護をきっかけに介護福祉士・社会福祉主事任用資格を取得。現在はライター。日々の暮らしに役立つ身近な情報をお伝えするべく、介護・医療・美容・カルチャーなど幅広いジャンルの記事を執筆中。

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