早めの対策が大切!無理なく楽しみながら認知症を予防しましょう

ご高齢者数の増大とともに認知症になる方も急増しています。しかし、認知症は食事や運動、脳の活性化など生活習慣の改善によって予防効果が期待できる病気です。今回は、認知症になりにくい生活習慣のポイントや地域・施設での取り組みなど、認知症予防の一部をご紹介します。

認知症になりにくい生活習慣のポイント

認知症になりにくい生活習慣のポイント


認知症を発症する主な原因疾患といわれているのが、アルツハイマー病と脳血管障害です。アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症は、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病と関連があると報告されています。

認知症を予防するためには、若いうちから食事や運動、喫煙などの生活習慣を見直し、生活習慣病を予防することが大切です。また、普段から脳を活発にする生活を心がけることも認知症予防につながります。

認知症予防のための生活習慣のポイント

・高コレステロール食品・動物性脂肪・糖分・塩分は控えめにし、適正体重を維持する
・認知症予防に効果的とされる青魚・緑黄色野菜・大豆などをとる
・脳を活性化させるために、食事はよく噛む
・歯を大切にし、虫歯や歯周病を防ぐ
・血圧・血糖値・脂質に注意し、定期健診を受ける
・禁煙につとめ、お酒は適量を守る
・ご自身に合った有酸素運動(ウォーキングなど)を根気よく続ける
・積極的に他人と交流し、趣味や外出、脳を活発にする知的活動を楽しむ


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地域型認知症予防プログラムとは

地域型認知症予防プログラム


地域・施設などで行われる認知症予防のひとつに「地域型認知症予防プログラム」があります。このプログラムは、認知障害のない方や軽度認知障害(MCI)の方など、認知症を発症していない一般のご高齢者が対象です。

「地域型認知症予防プログラム」では、以下のようなプログラムが用意されています。
・ウォーキングプログラム
・旅行プログラム
・料理プログラム
・パソコンプログラム

地域型認知症予防プログラムの特徴

・お好みに合ったプログラムを選択していただき、6~8人の小集団で、原則として週に1回定期的に行います。
・このプログラムの参加者は、「認知症予防を目標としていること」と意識しています。
・プログラムの行動目標を設定し、それが達成されたかどうかの行動評価を行います。また、認知機能が維持されたかどうかの結果評価も行います。
・活動の初期にはファシリテーターが支援しますが、参加者は習慣化する方法を学んだ後に自立したプログラムの継続を目指します。そして、活動グループのネットワークや組織などを作り、プログラムを地域に普及させます。

<旅行プログラム(一例)>
日常生活のなかで、エピソード記憶・注意分割機能・計画力を使う習慣を身につけることを目標としています。

行き先を決める ⇒ 情報を調べる ⇒ 情報を整理する ⇒ 旅程を作る ⇒ 旅行をする ⇒ 旅程を完成させる ⇒ 旅行の記録を作る


〔あずみ苑グランデ矢板〕の認知症予防プログラム
日光だいや川公園の散策
そばランチ&小砂焼絵付け体験
烏山体験ツアー
秋のグルメツアー
春爛漫 桜満喫ツアー


認知症は、誰でもかかる可能性があります。認知症予防や症状の進行を遅らせるためには、身近な方が小さな変化を見逃さず、適切に対応することが大切です。「あれ?もしかして...」というサインに気づいたら、ご家族だけで抱え込まず早めに医師や専門家に相談しましょう。


<主な相談窓口>
・主治医(かかりつけ医)
全国もの忘れ外来一覧 (公益社団法人 認知症の人と家族の会)
認知症・地域支援マップ (e-65.net イー・ローゴネット)

ライター:樋口 くらら
家族の介護をきっかけに介護福祉士・社会福祉主事任用資格を取得。現在はライター。日々の暮らしに役立つ身近な情報をお伝えするべく、介護・医療・美容・カルチャーなど幅広いジャンルの記事を執筆中。

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