ご高齢者のためのおむつの選び方とおむつ交換のポイント

大人用おむつの交換方法

大人用おむつの交換方法

今回は、寝たままでテープ式紙おむつを交換する方法(一例)をご紹介します。途中で慌てないよう、使用する道具類は全てそろえておきます。また、室温は25℃くらいに保ち、介助者の手が冷たい場合は温めておきましょう。

準備するもの

・おむつ一式(おむつや尿とりパッドなど)
・温かいタオル
・乾いたタオル
・使い捨て手袋
・使い捨て介護用エプロン
・新聞紙
・ペーパー類(トイレットペーパー)
・ビニール袋
・お湯(36度くらい)を入れた陰部洗浄ボトル ※便の場合
・泡タイプの石けん ※便の場合

おむつ交換のポイント

・ご本人に声をかけて、同意を得てから始めます。
・ベッドの高さは、介護する方が介助しやすい高さに調節し、腰痛を防ぎましょう。
・プライバシーに配慮してカーテンや扉を閉め、自尊心を傷つけないよう、言葉の選び方に気をつけましょう。
・安心していただけるよう声をかけながら、できるだけ手際よく行いましょう。
・予め床に新聞紙を広げておき、汚れたおむつは新聞紙にくるんでビニール袋に入れます。
・マヒのある方は胸などに手をおいてもらい、身体の下に手が入らないよう注意します。
・尿の量や交換する間隔によって、尿とりパッドを使い分けるとよいでしょう。
・介護専用の消臭剤や脱臭機能付空気清浄器などを使い、ニオイをできるだけ抑えましょう。

おむつ交換の手順

①左右どちらかに身体を向け、ズボンを片方ずつ下ろします。
 (ご自身で動ける場合は、左右どちらかに向いていただき、腰が上がる方は、仰向けのまま膝を立てて腰を上げていただきましょう。)
②おむつを開き、尿や便、皮膚の状態をさりげなく確認します。
③温かいタオルで陰部からお尻へ向けて拭いたあと、乾いたタオルで湿気をとるように拭きます。
 (便のときは、陰部洗浄ボトルのお湯と泡石けんで洗い流します。)
④汚れたおむつを丸め込んで外し、新しいおむつは少し折りたたんで身体の下に入れます。
 (おむつの中央部分が背中の真ん中になるように位置を決めましょう。)
⑤身体を仰向けにし、折りたたんだ新しいおむつを広げます。
 (ご自身で動ける場合は、仰向けになっていただきます。)
⑥おむつをシワのないように、そして足の動きを妨げないように身体にあてテープで止めます。

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自治体によっては、要介護で日常的におむつを必要とするご高齢者等を対象に、紙おむつの支給や紙おむつ代の助成などを行っている場合があります。サービス内容や条件は各自治体によって異なりますので、詳しくはお住まいの市区町村窓口にお問い合わせください。

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ライター:樋口 くらら
家族の介護をきっかけに介護福祉士・社会福祉主事任用資格を取得。現在はライター。日々の暮らしに役立つ身近な情報をお伝えするべく、介護・医療・美容・カルチャーなど幅広いジャンルの記事を執筆中。

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