夏野菜と鶏の塩おでん【介護食のレシピ#15】

この記事を3行で解説すると

  • ・ 暑い時期にもおいしくさっぱり食べやすい!
  • ・ だしを吸った野菜がおいしい!
  • ・ 冷たくしてもおいしいから、気分に合わせて食べられる!


夏野菜と鶏の塩おでん

暑い時期、熱中症にならないように気をつけたいですよね。特に、ご高齢者は温度に対する感覚が弱くなるため、熱中症になりやすいと言われています。
一歩外に出れば暑さが照りつけ、室内に入ればひんやりと涼しい、そんな温度差の激しい季節は身体の内側から疲れて食欲も落ちやすくなります。冷房で身体を冷やしすぎたり、冷たい食べ物や飲み物ばかり摂取したりすると、体力低下にも繋がりかねません。


今回は、そんな時におすすめしたい、一品でも栄養豊富で食欲がない時にもさっぱりとおいしい「塩おでん」をご紹介します。

≪材料≫ 4人分

鶏もも肉(からあげ用など1口サイズ) 350g(1パック分)
トマト(中玉) 4個
オクラ 8本
なす 2本
厚揚げ 1パック分
1ℓ
和風顆粒だし 小2
小1


夏野菜と鶏の塩おでん


春から初夏、秋が旬のトマトは、色々な食材と相性が良く、栄養価も豊富です。生で食べてもおいしいですが、加熱することにより、抗酸化作用が強いリコピンという栄養素の吸収率があがり、また、うまみ成分が増すので加熱調理もオススメです。

≪作り方≫

① トマト、オクラ、なすは水洗いをします。トマトはヘタを取り、オクラは上の先端部分を切り、なすは縦半分、横半分の4等分に切ります。厚揚げは食べやすい大きさに切ります。鶏皮は煮汁に脂がうきやすいため、冷やして食べる場合は取り除きましょう。

夏野菜と鶏の塩おでん

② 大きめの鍋に水1ℓ、顆粒だし、➀の鶏肉を入れ火をつけて中火にかけます。鶏肉からアクがでたら取り除いてください。ポコポコと沸騰したら、塩小さじ1と➀のトマト、オクラ、なす、厚揚げを入れて、蓋をして沸騰するまで煮ていきます。鶏肉は、十分に加熱しないと食中毒になる恐れがありますので、水の状態から火を止めるまで30分程度煮て、しっかり火を通しましょう。

介護食ポイント
水から鶏肉を煮ることで、ゆっくりと加熱されて柔らかくなり、おだしも出ます。野菜にも味が染みて美味しくなっています。
夏野菜と鶏の塩おでん
夏野菜と鶏の塩おでん
夏野菜と鶏の塩おでん

③ 再びポコポコと沸騰したら火を消します。冷まして食べても良いでしょう。温かいものを召し上がる場合も、一度冷ましてから再度火にかけ温めると、より味がしみ込みやすくなります。出汁と一緒に盛り付けて完成です。

介護食ポイント
ごろっと大きめのサイズで煮込んでも、野菜が柔らかくなり食べやすくなっていますが、ご高齢者の方の嚥下能力を考慮して野菜を切ってください。トマトは崩しながら召し上がるのをオススメします。

おわりに

今回は鶏の出汁がじんわり染み込んだ塩おでんの介護レシピをご紹介しました。冬のイメージがあるおでんですが、夏野菜で作ったおでんも新鮮で美味しいです。

温かいままでも、冷やしてもおいしいので、その時の身体の具合や気分に合わせて召し上がってください。

ライター:なかしま はるか

学生時代に調理師、栄養士、介護食士の資格を取り、カフェのメニュー開発など経験を重ねました。就職後は、料理教室で生徒さんに伝えるたのしさを知りました。結婚を機に、退職後は自宅にて料理教室を開講し、現在は子育てを楽しみながら、料理教室とフリーでレシピ開発をしています。

夏野菜と鶏の塩おでん【介護食のレシピ#15】

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