豚肉と茄子のみぞれ煮【介護食のレシピ#11】

この記事を3行で解説すると

  • ・ 大根おろしの酵素の力でお肉やわらか!
  • ・ 調理工程も簡単!
  • ・ とろみのついたみぞれ煮で、とろりと食べやすく!


豚肉と茄子のみぞれ煮

今回は、こっくりとした味に仕上げた「みぞれ煮」をご紹介します。


茄子は少ない油で炒めて、油で揚げるよりもヘルシーにしつつも、コクのある味わいに仕上がっています。

スーパーで買い求めやすい豚こま切れ肉を使用しましたが、召し上がる方の咀嚼・嚥下機能によっては、よりやわらかい豚バラ肉がおすすめです。お肉を簡単にやわらかくする方法も紹介しているので、ぜひご家庭でも作ってみてください。

≪材料≫ 4人分

豚こま切れ肉又は豚バラ肉 300g
茄子 300g
大根 250g
人参 1/2本
しいたけ 1つ
大2
だし汁 200cc
醤油 大2
砂糖 大1
みりん 大2
少々
水溶き片栗粉 大2
むきえだ豆 お好みの量


豚肉は、ビタミンB1が豊富に含まれているので、疲労回復の効果が高い食品の一つです。他にもアミノ酸やミネラルなどがバランスよく含まれているので、これからの暑い時期にもピッタリの食材です。

部位によって、脂肪分にかなりの差があるので、なるべく脂身の少ない部分を選んであげると、しつこくなく召し上がることが出来ます。

豚肉は、食中毒菌やウイルスが付着している可能性が高いため、他の食肉よりも注意して、中心部までしっかり加熱処理をしましょう。

≪作り方≫

① 大根をすりおろし、1口大に切った豚肉を入れて全体を混ぜ、20分程度漬け込みます。

介護食ポイント
大根おろしに含まれる、たんぱく質分解酵素プロテアーゼがお肉をやわらかくします。
介護食ポイント
プロテアーゼは熱に弱い酵素なので生の状態で肉を漬け込み、その後に加熱します。加熱することで大根おろしの自然な甘みも出て、少量の砂糖でもやさしい甘さに仕上がります。
豚肉と茄子のみぞれ煮
豚肉と茄子のみぞれ煮

② ➀を漬け込んでいる間に、他の野菜の下処理をしていきます。茄子は4面を皮むき器で縞模様になるように皮を剥き、縦半分に切ってから食べやすい大きさに乱切りにします。人参も皮を剥いてから茄子より少し小さめの乱切りに、しいたけは半分に切ってから薄切りにします。

介護食ポイント
茄子の皮を適度に剥くことで、噛みほぐしやすくなります。
豚肉と茄子のみぞれ煮
豚肉と茄子のみぞれ煮

③ フライパンに油をひき、茄子を入れて中火で炒めていきます。全体が透き通ってきたら人参を入れます。茄子がしんなりとして、人参もうっすら透き通ってきたらしいたけを入れ軽く炒めます。

介護食ポイント
茄子を揚げるよりも少量の油で炒めることで、コクがありながらもヘルシーに仕上がります。
豚肉と茄子のみぞれ煮
豚肉と茄子のみぞれ煮
豚肉と茄子のみぞれ煮

④ ③に①を全て入れ、だし汁とみりんも加えて弱火にかけます。沸騰したら醤油、砂糖を加えて蓋をして20分煮ていきます。

豚肉と茄子のみぞれ煮
豚肉と茄子のみぞれ煮

⑤ 塩少々で味を整え、水溶き片栗粉でとろみをつけたら、器に盛り付け茹でたむきえだ豆を飾れば完成です。

介護食ポイント
とろみをつけることで全体のまとまりが良くなり更に食べやすくなります。具材が大きい場合には器に盛り付ける際に食べやすい大きさに切ってあげてください。
豚肉と茄子のみぞれ煮

おわりに

大根おろしには、パイナップルやキウイなどにも含まれるような、たんぱく質を分解してやわらかくする酵素が含まれています。他の様々なお肉でも、調理前に大根おろしに漬けることでやわらかくなります。

厚いお肉の場合は、漬け込み時間を長めにしてください。

ライター:なかしま はるか

学生時代に調理師、栄養士、介護食士の資格を取り、カフェのメニュー開発など経験を重ねました。就職後は、料理教室で生徒さんに伝えるたのしさを知りました。結婚を機に、退職後は自宅にて料理教室を開講し、現在は子育てを楽しみながら、料理教室とフリーでレシピ開発をしています。

豚肉と茄子のみぞれ煮【介護食のレシピ#11】

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