この記事を3行で解説すると
- ・ スプーンでも食べられるやわらかなつくね焼きで食べやすさアップ!
- ・ 山芋を混ぜることで、つるんとのど越しアップ!
- ・ 鶏むね肉のヘルシーな味でアレンジしやすい!
鶏むね肉はそのまま使うとパサつきやすく、硬くなりやすかったりと、嚥下機能が弱くなった方のお食事としては、特に調理方法を気をつけたい食材です。
だからといって、もも肉だとジューシーすぎて少し重たい...という方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方にもおすすめな鶏むねひき肉を使ったつくね焼きをご紹介します。
やわらかく仕上げるポイントもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
≪材料≫ 4人分
<つくね焼き> | |
鶏むねひき肉 | 400g |
山芋 | 60g |
にんじん | 40g |
卵白 | 1つ分 |
片栗粉 | 大1 |
顆粒和風だし | 小1 |
塩 | ひとつまみ |
<照り焼きあん/お好みで> | |
醤油 | 大2 |
みりん | 大2 |
砂糖 | 大2 |
卵黄(仕上げにお好みで) | 1人1つ |
鶏むね肉やささみは高たんぱく低カロリーで、無駄な脂肪を取らずに良質なたんぱく質を摂取できます。特に鶏むね肉は、鶏肉の中では疲労回復の成分「イミダペプチド」が1番多く含まれています。
≪作り方≫
① 山芋とにんじんの皮をむき、おろし器ですりおろします

- 山芋だけではなく、にんじんもすりおろすことで食べやすくなります。また、この後の加熱調理に時間をかけなくていいのでお肉が硬くなるのを防ぎます。
② 大き目のボウルに鶏むねひき肉とひとつまみの塩を入れ、粘り気がでるまで混ぜていきます。混ぜたら➀のすりおろした山芋とにんじんと卵白を入れて全体が均一に混ざるまでしっかりと混ぜます。
- 卵白を入れることでよりフワッとしたやわらかな食感になります。
③ ②のボウルに顆粒和風だしと片栗粉を入れ、良く混ぜていきます。ここで生地がだらりとしたやわらかさになるまで水20~50㏄(分量外)を加えます。
- お水がなくてもやわらかく仕上がりますが、お水を足した分だけ更にやわらかさが増します。ただし、50ccを超えないようにしましょう。
④ フライパンに油大さじ1程度をひき、③を4等分に分け、1人分を丸くなるように入れます。中火で焼いていき、美味しそうな焼き色がついたら裏返し、少量の水を入れて弱火で蓋をして5分蒸し焼きにしていきます。時間がたったら火を止めて蓋を開けて器に盛り付けます。(※④の工程を繰り返し家族分すべて焼きます)
- スプーンで食べやすいように平たく大きな形で焼いていきます。
水を入れて蒸し焼きにすると、肉の中の水分を失うことなくジューシーなまま焼き上げることが出来るのでやわらかく食べやすくなります。
⑤ 焼いたままのフライパンに、照り焼きのたれになる醤油・みりん・砂糖を入れとろみがつくまで煮詰めていきます。煮詰めたものを④のつくねの全体にかけ、お好みで中央に卵黄をのせて完成です。
- たれにもとろみをつけることで、味が絡みやすくなりおいしく食べやすくなります。
おわりに
今回は1人分ずつ焼きました。球型に焼いた物にあんをかけると、のど越しは良くなりますが、お箸で掴む際に滑りやすくなったり、取りにくい場合があるので平たく焼き、食べやすくしました。
材料の分量では水の入れ加減では4人分以上の量が出来る場合があります。今回のつくねは冷めても硬くなりにくいので、ご家族分の作り置きやお弁当のおかずにするのもオススメです。
つくねに混ぜ込む食材は、にんじん以外にも青物や玉ねぎ、キノコ類などともよく合います。混ぜる際は同じように、すりおろしたり細かくみじん切りにすると加熱時間も短くなり食べやすくなります。
学生時代に調理師、栄養士、介護食士の資格を取り、カフェのメニュー開発など経験を重ねました。就職後は、料理教室で生徒さんに伝えるたのしさを知りました。結婚を機に、退職後は自宅にて料理教室を開講し、現在は子育てを楽しみながら、料理教室とフリーでレシピ開発をしています。
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