幅広い場で活躍する心の専門家「公認心理師」と「臨床心理士」

幅広い年代の方がさまざまな心の問題を抱えがちな現代社会。「公認心理師」や「臨床心理士」は、心に問題を抱えて支援を必要としている方の相談に乗り、一緒に解決していく心の専門職です。
今回は、高齢者や認知症の方、そのご家族の心理的ケアなども行う「公認心理師」と「臨床心理士」について解説します。

公認心理師とは

戸惑う表情の夫婦

公認心理師とは、保健医療、福祉、教育その他の分野で、心理学に関する専門的知識と技術をもって、支援を要する方に対し、心理アセスメント、助言、指導、教育、情報提供などを行う心理職国家資格です。

心理専門職には「臨床心理士」という民間資格もありますが、2017(平成29)年に「公認心理師法」が施行され、日本で初めての心理職国家資格として「公認心理師」が誕生しました。

公認心理師が行う業務

  • ① 心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析
  • ②心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談および助言、指導その他の援助
  • ③心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談および助言、指導その他の援助
  • ④心の健康に関する知識の普及を図るための教育および情報の提供

公認心理師の活躍の場

公認心理師の活躍の場は、医療機関や精神保健福祉センター、高齢者施設、福祉事務所、児童相談所、刑務所・少年鑑別所、児童相談所、行政機関、学校など幅広い分野にわたります。

公認心理師になるには

公認心理師になるためには、公認心理師試験に合格し、公認心理師登録簿への登録を受ける必要があります。

資格取得のルート

戸惑う表情の夫婦

出典: 厚生労働省「公認心理師の資格取得方法について」

2025(令和7)年実施の第8回公認心理師国家試験の結果

受験者数 2,174人
合格者数 1,454人
合格率 66.9%

公認心理師資格の詳細は、厚生労働省のホームページでご確認ください。

臨床心理士とは

悩んでいる女性

臨床心理士は、心の問題を抱えている方に対し、臨床心理学に基づいた知識と技術で援助する心理専門職です。
「公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会」が認定しています。
民間資格ですが、1988(昭和63)年に誕生した臨床心理士は公認心理師より歴史が長いことから、心理専門職として広く認知されています。

臨床心理士が行う業務

①臨床心理査定

心理テストや面接を通して、心の問題や課題などを明らかにし、どのような方法で支援するかを定める。


②臨床心理面接

さまざまな臨床心理学的方法(精神分析、夢分析、遊戯療法、クライエント中心療法、集団心理療法、行動療法、箱庭療法、臨床動作法、家族療法、芸術療法、認知療法など)を用いて、心の支援を行う。


③臨床心理的地域援助

個人だけではなく、コミュニティ(地域住民、学校、職場に所属する人々)の心の健康や被害への支援活動を行う。


④調査・研究活動

技術的な手法や知識を確実なものにするために、基礎となる臨床心理的調査や研究活動を行う。

臨床心理士の活動の場

公認心理師と同じように、医療機関、精神保健福祉センター、保健所、保健センター、高齢者施設、刑務所・少年鑑別所、児童相談所、学校など幅広い分野で活躍しています。

臨床心理士になるには

臨床心理士になるためには、指定された大学院修士課程を修了し、臨床心理士資格審査に合格する必要があります。

また、一定の研修を条件に5年ごとに資格更新する義務があります。

2024(令和6)年実施の臨床心理士資格審査の結果
受験者数 1,816人
合格者数 1,200人
合格率 66.1%

資格認定に関する問い合わせ先は、「公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会」です。

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ライター:樋口 くらら
家族の介護をきっかけに介護福祉士・社会福祉主事任用資格を取得。現在はライター。日々の暮らしに役立つ身近な情報をお伝えするべく、介護・医療・美容・カルチャーなど幅広いジャンルの記事を執筆中。

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