介護業界には様々な業種のお仕事があり、無資格からでも挑戦できるものがあります。
今回はそんな専門的な資格を持っていない方やパートから始められる介護関係のお仕事について、そしてその後のキャリアアップについてまとめます。
専門資格がなくてもできるお仕事(介護スタッフ/送迎スタッフ/介護事務)
介護スタッフ
介護の専門資格を持っていなくても、訪問介護以外のサービス事業所(介護施設など)で介護スタッフとして働くことができます。
ただし、事業所などで介護サービスに関する基本的な知識等の研修を受ける必要があります。
送迎ドライバー
通所介護(デイサービス)でお客様の送迎を行う運転手です。普通自動車運転免許があれば応募できるところがほとんどです。
朝、お客様宅から施設まで、夕方は施設からお客様宅まで車で送ります。勤務時間は朝2~3時間、夕方2~3時間の、合計1日4~5時間で、勤務日数は週3~5日が多いです。ご高齢者を乗せて運転するので、安全運転はもちろんですが、お客様への心配りができる方が向いているでしょう。
介護事務
主な仕事内容は、サービス事業所の受付や電話対応、介護報酬請求業務、従業員のシフト管理や給与計算などの事務全般、ケアマネジャーの業務のサポートなどになります。
介護事務の資格はありますが、全て民間資格です。医師や看護師のような「業務独占資格」ではないため、資格がなくても介護事務の仕事はできます。ただし、就職の際には、経験や介護保険制度に関する知識を求められることが多いです。
▼詳しくはこちらの記事をご覧ください。
介護事務の仕事内容と必要な資格とは
仕事をしながらスキルを上げる
上記のように、資格がなくても、介護の仕事に関わることはできます。しかし、介護スタッフの場合は仕事内容が制限されたり、送迎スタッフや介護事務においても資格を取ることで、よりご高齢者や介護について理解が進み、普段の仕事にも生きてくるでしょう。
「ずっと介護の仕事をしたい」「もっとスキルを上げたい」と考えた場合は、資格取得をお勧めします。
介護保険では一定以上の割合で有資格者の職員がいる場合に、質の高いサービスが提供されていると判断して報酬を加算する制度があります。資格手当がある職場や有資格者を優先的に採用する職場も少なくありません。社会福祉振興・試験センターによる「社会福祉士・介護福祉士就労状況調査」によると、資格手当をもらっている介護福祉士は50.8%と半数を超えていました。
通信教育や夜間と土日を利用した講座も様々なところで開催されています。また、受講費用の支援(教育訓練給付制度、求職者支援制度等)もあります。詳しくは、お住まいの市区町村のハローワーク等にお問い合わせください。
介護の基本的な資格(介護職員初任者研修/介護職員実務者研修/介護福祉士等)
介護の基本的な資格には、主に下記のものがあります。
介護職員初任者研修(旧・ホームヘルパー〈訪問介護員〉2級)
在宅や施設で働くうえで必要となる基本的な知識と技術を習得し、職場の上司の指示を受けながら基本的な介護業務を実践できることを目的としています。
介護職員実務者研修(旧・介護職員基礎研修、ホームヘルパー1級)
介護スタッフとして働くうえで必要な介護過程の展開や認知症等についての知識や考え方も学んでいきます。
介護福祉士
ご高齢者の状態に応じた系統的かつ計画的な介護や医療職との連携などを行うための幅広い領域の知識と技術を習得するための国家資格です。
介護業界で働き始めようか悩んでいる方は、無資格でもまず挑戦することが可能です。そして介護の仕事に魅力を感じることができれば、働きながらの資格取得でキャリアアップを目指してみてはいかがでしょうか。
▼あずみ苑でも、未経験・無資格からチャレンジできる仕事がありますので、ぜひ採用サイトを見てみてください。
あずみ苑 中途社員・パート採用サイト
社会福祉士資格保有のライター。「介護」を中心とした福祉分野で、執筆活動を続けている。
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