この記事を3行で解説すると
- ・ きりたんぽを使うことで、おもちを食べるのが不安な方でもOK!
- ・ 家にある白米で、きりたんぽ(だまこ)が作れる。
- ・ 具だくさんで体に優しい。
【一人前:エネルギー231kcal たんぱく質8.9g 脂質5.6g 塩分0.6g】
あっという間に年が明けて、2019年となります。寒い日が続くと温かいものが恋しくなりますね。お正月の温かいメニューの定番といえばお雑煮ですが、喉に詰まりやすいおもちが入っているので、ご高齢の方が召し上がるのは少し心配です。そこで今回は、おもちの代わりにきりたんぽを使ったお雑煮風の料理をご紹介します。
今回ご紹介するメニューは、具だくさんのすまし汁仕立てですが、お雑煮はその地域やご家庭により沢山の種類があります。ぜひご家庭の味にアレンジして、作ってみてください。「今年は京風にしてみよう。」と、いろいろな地域の味を楽しむのもいいですね。
≪材料≫ 4人分
ごはん | 320g(米約1合) |
鶏もも肉(あれば鍋用) | 150g |
人参 | 35g |
大根 | 65g |
椎茸 | 20g |
だし汁 | 450cc |
醤油 | 小さじ1 |
酒 | 大さじ1 |
みりん | 大さじ1 |
塩 | 0.4g |
三つ葉 | 4本 |
※ごはんは温かいものをご用意ください。冷ごはんの場合は再度温めてください。
もともと「きりたんぽ」とは、秋田の郷土料理で、炊きたてのごはんを荒く潰して棒に刺し表面を焼いたものです。お鍋で煮込むと、きりたんぽがだし汁を吸い込み、ふわっとモチモチの食感が老若男女問わず好まれています。
今では、スーパーでも売られていますが、実は棒状のきりたんぽ以外にもお団子状のきりたんぽがあるのをご存知でしょうか。その名前は「だまこ」と言って、きりたんぽよりも作るのが簡単です。今回は、わかりやすく「きりたんぽ」という名前にしていますが、より作りやすい「だまこ」を作ってお雑煮風に見立ててご紹介します。
≪作り方≫
① 具材を用意します。大根・人参・椎茸は5㎜幅の厚さに切ります。花形のクッキー型などがあれば、大根と人参は、型抜きするとおしゃれです。型が無ければいちょう切りにします。鶏肉は食べやすい大きさに小さく切ります。
- 具材の厚みは同じぐらいに、大きさも同じにすると火も均等に入って、食べやすく柔らかくなります。
② 鍋にだし汁と調味料、➀の具材を全て入れ、火をつけ中火にします。沸騰したら弱火にして、蓋をして煮ます。10分程経ったら火を止めます。
- ゆっくりと弱火で煮ることで具材が柔らかくなるので、ご高齢の方の分を別に用意しなくても大丈夫です。
③ 次に、きりたんぽを作ります。あたたかいごはんをポリ袋またはジップロックに入れ、ごはんの粒が半分ぐらいに潰れるよう揉みます。ごはんが熱い場合には手袋などをして火傷に注意して作業をしてください。
- 本来の作り方はすり鉢などで潰しますが、袋に入れることで少しの力でも簡単に作れます。2つ袋を用意して半量ずつごはんを入れ、ご家族と一緒に作業をするのもいいですね。
④ ③のごはんを取り出して4等分にわけます。団子状に丸めて、クッキングシートを敷いたフライパン(テフロン加工の場合はそのまま)で表面にきつね色の焼き色がつくまで焼きます。
- 香ばしい焼き色と香りをつけることで、食欲が増します。ご家族の分と同じ大きさでも、すまし汁の中で崩しながら食べるので食べやすくなります。
⑤ 器に④のきりたんぽをのせ、②のすまし汁と具材、容器に入ったお湯にさっと潜らせた三つ葉を飾れば完成です。
- 咀嚼機能に不安の有る方は、具材を更に食べやすい大きさに切っておきましょう。
おわりに
きりたんぽが余った場合は、④で焼き上がったものを、ぴったりと密着するようにラップをし、空気が入らないようにポリ袋に入れて冷凍保存してください。
お味噌汁に入れたり、焼きおにぎり風、お茶漬け風など、いろいろとアレンジの幅がありますので、是非お試しください。
学生時代に調理師、栄養士、介護食士の資格を取り、カフェのメニュー開発など経験を重ねました。就職後は、料理教室で生徒さんに伝えるたのしさを知りました。結婚を機に、退職後は自宅にて料理教室を開講し、現在は子育てを楽しみながら、料理教室とフリーでレシピ開発をしています。
Facebookページで
最新記事配信!!