この記事を3行で解説すると
- ・ 鯛のアラでうまみたっぷりのだしを取る。
- ・ マグカップを使って家族の分と同時に調理。
- ・ 栄養豊富な旬の素材が食べられる!
冬から桜が咲く春にかけて旬を迎える鯛は、その時期や見た目から別名「桜鯛」とも呼ばれています。鯛が美味しくなる頃は卒業式や入学式など、おめでたいことが多くある季節です。
今回は、そんなおめでたい席にもぴったりな鯛と筍の炊きこみご飯をご紹介します。1匹丸々用意しなくても、切り身とアラがあれば美味しく作れます。
炊き方にも、ひと工夫あるので、チェックしてみてくださいね。
≪材料≫ 全体で3合分
鯛切り身 | 2切れ(150ℊ程) |
鯛アラ | 1パック分 |
筍水煮 | 1本(170ℊ) |
絹さや | 4本 |
米 | 3合(390g+60g) |
水 | 650㏄(鯛の身が隠れる程度) |
濃口醬油 | 大3(薄口の場合は大2) |
酒 | 大2 |
すりおろし生姜(チューブでも代用可) | 小さじ1 |

鯛には、濃厚なうまみがありタンパク質などの栄養分が豊富です。他のお魚に比べて脂質が少なく消化がいいので、胃に負担をかけたくないご高齢の方にもぴったりなお魚です。
≪作り方≫
① 香ばしさを出すため鯛の切り身とアラを魚焼きグリルで表面に薄い焼き色がつくまで焼いていきます。
(中までしっかりと火が通らなくても大丈夫です)


② 鍋に➀で焼いたアラを入れ、水650㏄を入れて弱火でふつふつと15分程煮ます。これがだし汁となります。煮ただしとアラは1度こしてボウルに移します。このとき、アラは骨から身を外しておきます。
- アラは一緒に炊きこまずに、事前にだしを取り、骨から身を外すことでごはんに骨が混入するのを防ぎ食べやすくします。
③ 筍は3㎝程の短冊切りにし、介護食用には更に細かく食べやすい大きさに切ります。生姜はすりおろします(チューブでも代用可)。
- 筍は根本よりも穂先がやわらかく食べやすいです。


④ ボウルに②のだし汁のうち450㏄を入れて、酒・醤油・すりおろし生姜を全て入れて混ぜます。
⑤ お米を研いだら、陶器のマグカップに下記を入れて炊飯器の真ん中に置きます。
・お米3合の内の60g
・②の残りのだし汁のうち50ccとアラから外した身
・③の筍
・④で作った調味料入りのだし汁
※マグカップに入れる量は、カップの7分目が目安です。
- 介護食用の材料をマグカップに入れて炊くことで、別々に作る手間が省けて時短になります。
⑥ 絹さやを除いた残り全ての材料をマグカップの周りに入れて、通常モードで炊きます。
⑦ 炊き上がったら、火傷に気を付けながらマグカップを取り出し、ボウルに中身を出して全体を混ぜます。ご家族の分は切り身から骨が入らないように身を外し、全体をざっくりと混ぜます。
さっと茹でた絹さや(電子レンジも可)を器に盛り付ければ完成です。絹さやは、介護食用のご飯には細かく切って、盛り付けましょう。
- 少々混ぜるのが大変ですが、調理に使ったカップをきれいにふいてそのままお召しあがりいただくこともできます。お気に入りのお食事用カップを探されるのも楽しいですね。
おわりに
今回は、ご家族の分と、介護食用とを一緒に炊き上げる方法で炊き込みました。マグカップを使い、分けて炊き込むことで、介護食用は具材が細かくなり柔らかめのご飯に仕上がり、ご家族の分は存在感のある具材をお楽しみいただけます。
鯛と同じように旬を迎える筍。今回は市販の水煮のものを使用しましたが、もちろん生の筍をアク抜きしてもおいしくできます。アク抜きが面倒な方は、旬の時期にはアクを抜いてある筍がスーパーで売っていることも多いので、是非見てみてください。
学生時代に調理師、栄養士、介護食士の資格を取り、カフェのメニュー開発など経験を重ねました。就職後は、料理教室で生徒さんに伝えるたのしさを知りました。結婚を機に、退職後は自宅にて料理教室を開講し、現在は子育てを楽しみながら、料理教室とフリーでレシピ開発をしています。
Facebookページで
最新記事配信!!