在宅介護を支えるショートステイ（短期入所生活介護／短期入所療養介護）とはどんなサービス？

2021/07/02

介護の基本

ショートステイは、在宅介護を支える上で欠かせない重要なサービスのひとつです。「短期入所生活介護」または「短期入所療養介護」と呼ばれることもあります。今回はショートステイ（短期入所生活介護／短期入所療養介護）のサービス内容や利用方法について詳しく説明します。

ショートステイとは？

ご自宅で介護を受けている方が、一時的に施設に宿泊して、食事や入浴、排せつ等の介護や機能訓練などを受けることができるサービスを「ショートステイ」といいます。ショートステイには「短期入所生活介護」と「短期入所療養介護（医療的ケアが必要な方向け）」とがあります。

短期入所生活介護

特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームなどの福祉系施設に短期間だけ宿泊し、日常生活上のお世話や機能訓練などのサービスを受けることができます。

短期入所療養介護

介護老人保健施設（老健）や介護医療院などの医療系施設に短期間だけ宿泊します。医療・看護的管理のもとで日常生活上のお世話や機能訓練、その他の必要な医療などのサービスを受けることができます。

2019年（令和元年）10月１日時点のそれぞれの事業所数は、「短期入所生活介護」が11,566事業所、「短期入所療養介護」が5,230事業所となっています。（厚生労働省「令和元年介護サービス施設・事業所調査の概況」）

ショートステイの利用方法は？

１泊２日から最長で連続30日まで利用できます。

ショートステイを利用するには、まず担当のケアマネジャーに利用を検討していることを相談しましょう。ケアマネジャーが、施設の空き状況やご高齢者の状況などを判断し施設を選んでくれます。

サービスの利用が決定すれば、ケアマネジャーと施設の担当者とともにケアプランを作成し、契約後に利用開始となります。

利用対象者は？

（介護予防）短期入所生活介護

要支援１から要介護５に認定された方。
※要支援者１・２の方は、「介護予防短期入所生活介護」の対象となります。

（介護予防）短期入所療養介護

主に以下のような特徴を持った要支援１から要介護５に認定された方。
○医師や看護師による医学的管理が必要な方
○リハビリテーションに対するニーズをもった方
○障害の原因となっている疾病のコントロールが困難な方　など
※要支援者１・２の方は、「介護予防短期入所療養介護」の対象とななります。

在宅介護生活の安定のために不可欠なサービスとして

ショートステイの目的は、ご高齢者の心身の機能維持・回復とともに、ご家族の身体的・精神的負担の軽減をはかり、在宅介護生活の安定につなげることです。　

ご家族の身体的・精神的負担の軽減

「短期入所生活介護」と「短期入所療養介護」はどちらも、家族の疾病、冠婚葬祭、出張等により、一時的に居宅で日常生活を営むのに支障がある場合に利用できます。

また、家族の介護負担の軽減を目的としているため、介護者の旅行や趣味・文化活動などの理由で利用することもできます。

ご高齢者本人にとってのメリット

ご高齢者の社会的孤立感の解消や心身の機能の維持・回復も目的としています。

ほかのご利用者やスタッフ、地域の人達とのふれあいを通して、リフレッシュできるとともに、人間関係や社会関係を広げるきっかけともなります。

あずみ苑のショートステイについて

あずみ苑のショートステイでは、お一人おひとりの身体状況に合わせて、日常生活動作訓練等を行い、お客様がいきいきと自立した毎日が持続できるようにしっかりとサポートしてまいります。

また、四季を感じるものづくりレクや、プロのメイクさんとカメラマンさんをお招きし、ドレスアップショーを催したりと、スタッフや同年代のお仲間たちとの出会いをはじめ、様々なかたちで楽しんでいただき、心身ともにリフレッシュしていただけます。

▼あずみ苑・ショートステイの１日のスケジュール（一例）

※スケジュールは一例です。施設により、異なる場合がございます。

ご自宅での介護を続けていくためには、無理をしすぎないことが大切です。ご本人もご家族も笑顔の多い在宅介護生活を送るために、ご本人に合ったショートステイ先をみつけ、上手に活用できるようにしたいものです。