ケアマネジャーになるには?受験資格や合格率は?

2017/04/11

介護保険制度とともに誕生した、「介護保険の要」とも言われるケアマネジャー。そんなケアマネジャーになりたい人に向けて、受験資格や勉強法などについてまとめます。

ケアマネジャーの受験資格は

ケアマネジャーの受験資格は


ケアマネジャーになるには、まず「介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネジャー試験)」を受験しなければなりません。受験資格は下記になります。

従来の受験資格対象者(平成29年度試験まで適用)

(1)国家資格等(※1)に基づく業務に通算5年以上かつ900日以上従事する者

※1 国家資格:医師、歯科医師、薬剤師、保健師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、義肢装具士、言語聴覚士、歯科衛生士、視能訓練士、柔道整復師、精神保健福祉士、栄養士、管理栄養士

(2)施設等での相談援助業務に通算5年以上かつ900日以上従事する者

(3)下記の要件を満たす者で、通算5年以上かつ900日以上、介護等の業務に従事する者
  ①社会福祉主事任用資格者
  ②介護職員初任者研修課程、実務者研修課程、
   またはこれに相当する研修(社会福祉施設長認定講習会等)を修了した者
  ③(1)の資格を取得した者
  ④(2)の相談援助業務に1年以上勤務した者

(4) (1)~(3)以外で通算10年以上かつ1800日以上、介護等の業務(老人デイサービスセンターなど)に従事する者

新しい受験資格対象者

(1)国家資格等(※2)に基づく業務に通算5年以上かつ900日以上従事する者

(2)施設等での相談援助業務に通算5年以上かつ900日以上従事する者

※2 平成28年度以降、受験資格は、国家資格等保有者と、生活相談員等の相談援助業務従事者に限定されました。ただし、今年の平成29年度試験までは経過措置として、従来の受験資格でも受験できます。

ケアマネジャーになるまで

ケアマネジャーになるまでの道のりをみていきます。

①受験の申し込み
都道府県により申込先、申込日は異なります。

②介護支援専門員実務研修受講試験(例年10月)
試験は毎年1回行われます。試験問題や試験日程は全国共通です。なお、第19回試験は2016年10月2日に実施されました。

③合格(例年 12月上旬)

④実務研修(例年 1月〜3月)
実務研修(計87時間以上)をすべて修了します。

⑤登録
研修終了後、3か月以内に申請して介護支援専門員資格登録簿への登録を申請し、「介護支援専門員証」を取得します。

受験についての問い合わせ先は、公益財団法人 社会福祉復興・試験センターHPをご参照ください。

介護支援専門員実務研修受講の概要

試験は、介護保険制度の基礎知識や要介護認定等を問う「介護支援分野」と、ご高齢者の疾患、介護技術、保健医療サービス各論等を問う「保健医療サービス分野(保健医療サービスの知識等)」、相談援助、福祉サービス各論等を問う「福祉サービス分野(福祉サービスの知識等)」に分かれます。

合格ラインは、「介護支援分野」と「保健医療福祉サービス分野(保健医療サービスの知識等と福祉サービスの知識等の合計)」の区分ごとに、正答率70%を基準として、問題の難易度で合格基準点が補正されます。マークシートでの解答となり、問題数は60問で、試験時間は120分になります(点字受験者は1.5倍の180分、弱視等受験者は1.3倍の156分)。

なお、従来の資格種別解答免除制度は、平成27年度試験から廃止され、全受験者が全問題を解答することになりました。

合格率は、第1回(1998年)は44.1%だったものが、第14回(2011年)からは20%を切り、10%台が続いています。なお、直近の第19回では13.1%でした。

過去5年間の受験者数と合格率

      
受験者数 合格者数 合格率
第15回(平成24年度) 146,586 人 27,905 人 19.0 %
第16回(平成25年度) 144,397 人 22,331 人 15.5 %
第17回(平成26年度) 174,974 人 33,539 人 19.2 %
第18回(平成27年度) 134,539 人 20,924 人 15.6 %
第19回(平成28年度) 124,585 人 16,280 人 13.1 %

合格率を上げるには

試験の出題内容の中心は、介護保険法をはじめとする法律や、ご高齢者のさまざまな病気などの医学知識になります。勉強すべき範囲は広く細かいですが、試験に出る部分は限られています。したがって、合格率を上げるためには、過去問から出題傾向を把握して学習することが近道となるでしょう。

また、法改正などによって変更があった内容はその後の試験で出題されやすい傾向にあります。改正された背景や状況、そして、改正したことで変わったサービスや給付などをきちんとおさえて、正確に理解するようにしましょう。

生活困窮者自立支援法、障害者差別解消法などの新しい法律にも目を通して理解するようにしましょう。



解答免除の廃止や受験資格の縮小化など、ケアマネジャーの受験資格は厳しくなっています。しかしそれは、これから高齢化のピークを迎える日本を支える専門職としての期待の表れでもあります。ケアマネジャーの仕事への誇りと期待をもって、試験にチャレンジしていただきたいと思います。

ケアマネジャーの詳しい仕事内容については、こちらをご覧ください。
頼れる介護の専門家「ケアマネジャー」の仕事内容とは?

ライター:山下 優子
社会福祉士資格保有のライター。「介護」を中心とした福祉分野で、執筆活動を続けている。
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