フレイル(虚弱)の要因のひとつ「サルコペニア」を防ぎましょう

近年注目されるようになったサルコペニアとは、加齢に伴い筋肉量や筋力、身体機能が低下することです。 サルコペニアになると、「健康な状態と要介護状態の中間」を意味するフレイル(虚弱)に進む可能性が高くなります。
今回は、ご高齢者が気をつけたいサルコペニアについてお伝えします。

サルコペニアとは

サルコペニアとは

加齢や病気により筋肉の量が減少し、筋力や身体機能が低下することをサルコペニアといいます。
サルコペニアという用語は、ギリシア語で「筋肉」を意味する「sarco(サルコ)」と「喪失」を意味する「penia(ぺニア)」を合わせた造語です。

サルコペニアは、フレイル(虚弱)や転倒、骨折の原因になることがあり、要介護や寝たきりになるリスクを高めてしまいます。また、嚥下(食べ物を飲み込むこと)に必要な筋肉が低下する可能性もあります。
しかしサルコペニアは、十分な栄養摂取や運動、生活習慣の改善などにより予防することが可能です。


「フレイル(虚弱)」についてはこちらからご覧いただけます。

早めのフレイル(虚弱)対策で健康長寿を目指しましょう

サルコペニアの要因

サルコペニアの要因

食欲低下やお口の機能低下などによる「低栄養」もサルコペニアの要因になります。

サルコペニアの要因
・加齢
・活動量の低下
・低栄養
・生活環境
・生活習慣
・体質
・さまざまな病気  など

サルコペニアの簡単チェック

サルコペニアである可能性を簡単にチェックする方法として「指輪っかテスト(ゆびわっかてすと)」があります。

指輪っかテスト
指輪っかテスト
① いすに座り、両足を床につけます。
② 両手の親指と人さし指で「輪っか」をつくります。
③ 「指輪っか」で、利き足でない方のふくらはぎの最も太い部分を軽く囲みます。
※利き足がわからない場合は、両足で行ってみましょう。

「指輪っか」でふくらはぎを囲んだときに隙間ができる場合は、筋肉量の減少している可能性が高くなります。

 囲めない ちょうど囲める隙間ができる
低    ←    サルコペニアの可能性    →    高


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ライター:樋口 くらら
家族の介護をきっかけに介護福祉士・社会福祉主事任用資格を取得。現在はライター。日々の暮らしに役立つ身近な情報をお伝えするべく、介護・医療・美容・カルチャーなど幅広いジャンルの記事を執筆中。

フレイル(虚弱)の要因のひとつ「サルコペニア」を防ぎましょう

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