骨なし魚を使った「鯖の味噌煮」【介護食のレシピ#1】

この記事を3行で解説すると

  • ・ 骨なし魚を使って、食べにくさを改善。
  • ・ "とろみ"を活用して飲み込みやすさをアップ。
  • ・ ご高齢者はもちろん、ご家族もおいしく食べられる。


骨なし魚を使った「鯖の味噌煮」レシピ

年齢を重ねるほど食べたくなるのが、慣れ親しんできた和食やお魚料理。

その反面、お魚は骨があって食べにくく、骨を取り除くのは面倒ですよね。しかも、取り除ききれなくて口の中で骨に当たると、美味しさまで半減してしまいます。


そこで今回は、骨が全て取り除いてある、とっても便利な"骨なしの魚"を使った「鯖の味噌煮」の作り方を紹介します。ご高齢者にも、料理を作る人にも優しく、ご飯も進むメニューです。

≪材料≫ 鯖5切れ分

鯖(骨なし) 5切れ
生姜 10g
味噌 20g
砂糖 20g
100㏄
だし 100㏄
水溶き片栗粉 適量

介護用鯖の味噌煮のレシピの材料

骨なしの魚は、スーパーや業務用スーパーなどでも見かけますが、近場に無い場合はインターネット通販にも多数販売されています。今回使用したものは、インターネット通販で購入しました。生臭さもなく、肉厚で脂ものっていて柔らかく、美味しいものでした。

≪鯖の味噌煮の作り方≫

① 生姜をみじん切りにします。(生姜チューブでも代用可)

介護食ポイント
生姜をみじん切りすることで、お魚と絡みやすくなり、ご高齢者でものど越し良く食べられます。


② フライパンに、生姜と酒を入れ中火で沸騰させます。沸騰したら、フライパンに鯖を重ならないように並べ入れます。こうすることで、魚の生臭さを消すことができます。

介護用鯖の味噌煮の作り方工程2
介護用鯖の味噌煮の作り方工程3

③ 沸騰したら、だし汁と砂糖、味噌を加えて弱火にし蓋をして5分程煮ます。

介護用鯖の味噌煮の作り方工程4

④ 蓋を外し、火加減はそのままで水分が半分になるまで煮詰めていきます。
この時、落し蓋をすると鯖全体に味がしみわたります。調味料が少ない量で済むので節約にもなり、おすすめです。落し蓋がない場合は、アルミホイルやキッチンペーパーでも代用できます。

介護用鯖の味噌煮の作り方工程4

⑤ フライパンから鯖を取り出し、盛り付けをし、煮汁をかけ、ご家族用は完成です。

⑥ ご高齢者の分の煮汁に、水溶き片栗粉でとろみをつけ、あんにします。

介護食ポイント
煮汁をあんにすることで、魚と絡みやすくなり、ご高齢者でも喉越し良く食べられます。
介護用鯖の味噌煮の作り方工程5

⑦ 最後に、鯖の皮を取り除いて盛り付ければ介護食用も完成です。

介護食ポイント
皮を取り除くことで、ほぐしやすく食べやすくなります。

おわりに

ご家族のお料理と介護食を同時並行で作れることも、このレシピの魅力の一つ。お子様も美味しく食べられるため、お弁当にもおすすめな一品です。ぜひご家庭でもお試しください。

ライター:なかしま はるか

学生時代に調理師、栄養士、介護食士の資格を取り、カフェのメニュー開発など経験を重ねました。就職後は、料理教室で生徒さんに伝えるたのしさを知りました。結婚を機に、退職後は自宅にて料理教室を開講し、現在は子育てを楽しみながら、料理教室とフリーでレシピ開発をしています。

骨なし魚を使った「鯖の味噌煮」【介護食のレシピ#1】

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