介護老人保健施設(老健)・病院等で活躍する「支援相談員」と「医療相談員」とは?

2018/02/14

介護や医療の分野では、「~相談員」と呼ばれる職種が複数あります。たとえば「生活相談員」「支援相談員」「生活支援相談員」「医療相談員」「心理相談員」などです。今回はその中から「支援相談員」と「医療相談員」の業務内容や必要な資格について解説します。

支援相談員とは

支援相談員とは

「支援相談員」とは、介護老人保健施設(老健)で相談援助業務などを行う専門職です。介護老人保健施設は、常勤の支援相談員を入所者100人に対して1人以上配置する必要があります。

介護老人保健施設(老健)とは

介護老人保健施設は、介護保険施設サービス(介護保険サービスで利用できる3つの施設)のうちのひとつです。

介護保険施設サービスには、「介護老人保健施設」のほかに「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」と「介護療養型医療施設」があります。
介護老人保健施設では、要介護のご高齢者の在宅復帰を目的として、施設サービス計画に基づき、医学的管理の下で看護や介護、リハビリテーションなどを提供します。

▼介護老人保健施設(老健)を利用できる方
要介護1~5の認定を受けており、病状が安定していて入院治療の必要がなく、リハビリテーションや医療的ケア、介護を必要とされる方が利用できます。

支援相談員の主な業務内容

・ご利用者やご家族の日常的な相談や援助
・入所・退所に関する業務
・関係機関との連絡や調整
・多職種との連携
・地域との連携に関する業務
・苦情などに関する業務

「生活支援相談員」「生活相談員」との違い

「生活支援相談員」や「生活相談員」と名称や業務内容が似ていますが、「支援相談員」は介護老人保健施設のみに配置されます。

「生活支援相談員」は、被災地で被災した方の見守りや相談支援などを行います。「生活相談員」は、特別養護老人ホームや有料老人ホーム、デイサービスなどで相談援助業務を行う職種の名称です。


「生活相談員」について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

生活相談員ってどんな仕事? 求められている役割から考える

医療相談員とは

医療相談員とは

「医療相談員」は、病院・診療所・保健所などの保健医療機関で相談援助業務などを行う専門職です。なお、医療ソーシャルワーカー(MSW:medical social worker)と呼ばれることもあります。

医療相談員の業務内容

・療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助
・退院の援助(退院後のサービスの紹介など)
・社会復帰・職場復帰の援助
・受診・受療の援助
・経済的な問題の解決、調整援助(公的扶助や公的年金制度など)
・地域活動(関係機関・他職種等との連携)

(厚労省「医療ソーシャルワーカー業務指針」参考)

支援相談員・医療相談員になるための資格

支援相談員・医療相談員になるための資格

支援相談員と医療相談員になるために必須の資格はありません。ただし、専門職として幅広い知識や技術が求められるため、実際は社会福祉士などの資格を採用条件としているところがほとんどです。また、各種相談員には、コミュニケーション能力や高い倫理観、一定の実務経験なども必要になります。

求められる資格

・社会福祉士
・精神保健福祉士(精神科医療機関の場合)
・社会福祉主事任用資格 等

一般的なルート

福祉系の大学・短大で社会福祉主事任用資格を取得する他、社会福祉士・精神保健福祉士等の受験資格を得て、国家試験に合格して就労するルートが一般的です。
その他、必要資格の取得は、専門の養成機関や通信教育を経るケースもあります。


支援相談員は、リハビリテーションや医療的ケア、介護が必要なご高齢者の自立を支援し、ご家庭へ復帰できるようにサポートします。医療相談員は、病気やけがなどによって起こるさまざまな問題を解決し、社会復帰の促進を図ります。今後も少子高齢化が進むなかで、支援相談員や医療相談員の果たす役割はさらに重要になっていくでしょう。

ライター:樋口 くらら
家族の介護をきっかけに介護福祉士・社会福祉主事任用資格を取得。現在はライター。日々の暮らしに役立つ身近な情報をお伝えするべく、介護・医療・美容・カルチャーなど幅広いジャンルの記事を執筆中。
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