もしもの時のために覚えておきたい!ご高齢者の緊急対応

2017/06/21

頭痛がするおじいさんのイラスト


近年、緊急性が低い症状で救急車を呼ぶ人の増加が問題になっていますが、緊急性が高い場合は迷わず救急車を呼ぶ必要があります。特にご高齢者は自覚症状が出にくいことが多く、重大な病気が隠れている可能性があるため注意しなければいけません。
また、救急疾患によって持病が悪化したり、合併症を起こしたりすることがあるのもご高齢者の特徴です。今回は、ためらわずに救急車を呼んでほしいご高齢者の症状や、救急車の呼び方についてお伝えします。

ためらわずに救急車を呼んでほしいご高齢者の症状

救急車を呼んでほしいご高齢者の症状


ご高齢者に多い救急疾患は、脳血管障害・心疾患・呼吸器疾患・消化器疾患などです。また、転倒・転落等の事故によるケガで救急搬送されるご高齢者も増えています。

ご高齢者に下記のような症状がみられたら、ためらわずに救急(119番)通報してください。その他の症状で救急車を呼ぶべきか自分で病院を受診するべきか迷った時は、お近くの「救急相談窓口(自治体によって名称が異なります)」や「かかりつけ医」に相談してみましょう。

・突然の激しい頭痛
・突然の高熱
・急にふらつき、立っていられない

顔(目や口元)

・顔半分が動きにくい、しびれる
・笑うと口や顔の片方がゆがむ
・「ろれつ」がまわりにくい
・見える範囲が狭くなる
・周りが二重に見える

胸・背中

・突然の激痛
・急な息切れ、呼吸困難
・旅行などの後に痛み出した
・痛む場所が移動する

手・足

・突然のしびれ
・突然、片方の腕や足に力が入らなくなる

お腹

・突然の激しい腹痛
・血を吐く

その他

・意識がない(返事がない)またはおかしい(もうろうとしている)
・けいれんが止まらない
・冷や汗を伴うような強い吐き気
・物をのどにつまらせた
・大量の出血を伴うけが
・広範囲のやけど
・交通事故や転落、転倒で強い衝撃を受けた

◎ 救急車の利用について詳しくは消防庁のホームページを参考にしてください。
救急車利用リーフレット(高齢者版)」「救急車利用マニュアル」「救急お役立ちポータルサイト」「救急受診ガイド2014年版[PDF]」

救急車(119番)の呼び方

救急車(119番)の呼び方

救急車を呼ぶ時の電話番号は「119番」です。携帯電話やスマートフォンからかける場合も同じく「119番」へ通報します。

119番通報は、できるだけ一般加入電話や公衆電話からかけるのが望ましいです。携帯電話・スマートフォンからかけた時は、他地域の消防本部につながることがあるためです。その場合は管轄の消防本部に転送されますので、携帯電話等から通報した時は必ずその旨を伝え、電話を切らずに待ちましょう。また、消防本部から携帯電話等に確認の連絡が入ることがあります。通報後も電源を切らず、すぐ出られるようにしておくことが重要です。

なお、GPS機能がついている携帯電話・スマートフォンの場合は、通報前にGPS機能を有効にする必要があります。ただし電波の受信状態などにより位置情報を確認できないこともあるため、住所や目印となる目標物(大きな建物・交差点など)を口頭でも伝えてください。

救急通報時に気をつけたいこと

通報中に「いいから早く来て!」とパニックになってしまう方が多いそうです。緊急性が高い場合は、会話中でも場所等が分かった時点で救急車は出動します。緊急時は誰でも慌ててしまうものですが、そんな時こそ落ち着いて指令員の質問にゆっくり答えましょう。焦って一方的に話すと正確に伝わらず、かえって時間がかかってしまいます。

必要事項(住所・電話番号など)を書いたものを電話の近くに置いておくとスムーズです。ご高齢者の情報(持病など)は、あらかじめメモにまとめておくとよいでしょう。人手がある場合は、外へ出て救急車を誘導すると到着が早くなります。

また、「近所迷惑になるから」などの理由で「サイレンを鳴らさずに来て」という通報も多いそうです。しかし、救急車等の緊急自動車は道路交通法でサイレンと赤色灯が義務付けられています。

一般的な救急通報の流れ

①「119番」にダイヤルします。

②「火事ですか?救急ですか?」と尋ねられたら「救急です」と告げます。

③来てほしい「住所」を市町村名から伝えます。

④ご高齢者の「症状」「年齢」「性別」などを伝えます。

⑤あなた(通報者)の「お名前」と連絡可能な「電話番号」を伝えます。

※ 上記のほかにも詳しい状況を聞かれることがあります。分かる範囲で答えましょう。 
また、電話で消防本部から応急手当を指示される場合もあります。いざという時に慌てないために、消防署で行われている応急手当の講習会に参加して技術を身につけておくとよいでしょう。AEDの設置場所は、全国AEDマップ(日本救急医療財団)で確認できます。

◎ 応急手当・救命処置に関する情報は、消防庁・厚生労働省のホームページ(PDF)でご確認ください。
消防庁(応急手当の基礎知識)」「消防庁(救命処置〈心肺蘇生とAED〉の手順)」「厚生労働省(救急蘇生法の指針2015〈市民用〉)

救急車を待つ間に用意するもの

・保険証や診察券
・お金
・(ご高齢者の)靴
・飲んでいる薬(おくすり手帳)
・携帯電話など

救急車が来たら救急隊員に伝えること

・事故や体調が悪くなった状況
・救急隊が到着するまでの様子やその変化
・行った応急手当の内容
・ご高齢者の情報(持病・飲んでいる薬・かかりつけの医療機関・かかりつけ医の指示など)

※ 救急車に同乗して留守にする時は、火の元の確認と戸締りも忘れないようにしましょう。



最近は、地域や民間でご高齢者を見守るサービスが増えてきています。また、一人暮らしやご高齢者のみの世帯、日中一人になるご高齢者などのために「緊急通報システム」等を導入している自治体もあります。自治体のサービスについては、市区町村の窓口や地域包括支援センター、ケアマネジャーなどに問い合わせてみましょう。

ライター:樋口 くらら
家族の介護をきっかけに介護福祉士・社会福祉主事任用資格を取得。現在はライター。日々の暮らしに役立つ身近な情報をお伝えするべく、介護・医療・美容・カルチャーなど幅広いジャンルの記事を執筆中。
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