第44回 国際福祉機器展レポート(2)IoT・ICTを活用した福祉機器

2017/10/18

2017年09月27日~29日の3日間、累計来場者数が121,528人にのぼった「第44回 国際福祉機器展( H.C.R.2017 )」。今回は前回の続きとして、ご高齢者や障がいのある方、福祉施設で働くスタッフにとって便利なIoT・ICT製品の一部をご紹介します。

第44回 国際福祉機器展レポート(1)注目の介護製品   

国際福祉機器展

登録した危険動作を画像解析してお知らせするカメラ
「みまもりCUBE」

登録した危険動作を画像解析してお知らせするカメラ「みまもりCUBE」


キューブ型の「みまもりCUBE」は人の動きや異常を探知し、映像解析により日常動作と「徘徊」「離床」「転倒」などの状態を見分けます。スマートフォン等に通知してくれるので、外出先でもご家庭の様子を見守ることができます。徘徊の見守りだけではなく、防犯グッズとしても使われているようです。

ご本人お一人おひとりの身体状況に合わせて、危険な動作を検知した時のみメール通知を設定することができるので便利ですね。

さらに、スマートフォンから「みまもりCUBE」へ呼びかけをしたり、「みまもりCUBE」設置場所の音声を確認したりすることもできます。NTTドコモのネットワークを使用するため、インターネット契約がなくても利用可能です。

また、プライバシーを守るために、着替え・トイレなどの見てほしくない部分をモザイクで保護できることも特長のひとつ。赤外線LEDライト内蔵で、暗い場所や夜間でもしっかりと映像を確認できます。

対象となる方の状態に合わせて、「軽度」から「重度」までの見守りに対応しています。要介護2以上の方は、厚生労働大臣が定める「認知症老人徘徊感知機器」として福祉用具に認定されている「ラムロックアイズ みまもりCUBE」の利用が可能です。

【 みまもりCUBE 】 https://ramrock-eyes.jp/

緊急時に外部へ通報できる
「TAKEX 在宅ケアシステム」

緊急時に外部へ通報できる「TAKEX 在宅ケアシステム」  


竹中のセンサTAKEXでは、在宅ケアシステムと施設ケアシステムと分け、玄関、トイレ、浴室、居室(ベッド)、居間など、ご利用者本人とその場で活用できるシステムをシーン別に紹介してくださいました。

在宅ケアシステムのコーナーでは、徘徊お知らせ機器に、マットセンサーを踏むと知らせる「徘徊お知らせ お待ちくん」や設置したセンサーで知らせる「徘徊お知らせ 感知くん」、送信機を携帯した人がセンサーエリアに入ると知らせる「徘徊お知らせ けいたいくん」、シーツやマットレスの下にセンサーを敷く「ベッドセンサー(離床センサー)」などがありました。

ご高齢者が具合が悪くなった時にご自身で呼び出しボタンを押して知らせる「緊急呼出し機器」は携帯することもでき、居室やベッド、浴室、トイレなどでの利用が可能です。持ち歩けることで、家族だけでなく、ご本人様の不安も解消することができますね。
そのほかにも、トイレの使用時間が長い場合や長時間使用されない場合の「トイレ使用お知らせ/生活安心報知」など、安全安心に暮らすために工夫された商品がありました。

【竹中のセンサTAKEX】 http://hc.takex-eng.co.jp/ 

視線とスイッチコントロールによる意思伝達システム
「miyasuku EyeConSW」

視線とスイッチコントロールによる意思伝達システム「miyasuku EyeConSW」


「miyasuku EyeConSW」は、手指など身体が不自由な方でも、視線やスイッチコントロールでパソコン操作ができる意思伝達システムです。

視線で操作する場合は、パソコンとソフトウェアのほかに視線入力装置が必要です。その装置で個人の眼球の動きを感知し、視線をマウスの代わりとしてパソコンを操作することができます。「文字入力」や「カードコミュニケーション形式」での意思伝達のほか、緊急呼出「メール」で外出先の介助者を呼ぶことも可能です。

「介護の便利帖」編集スタッフも視線入力を体験してみましたが、簡単な設定で、入力したい文字を一定時間「注視」するだけで文字を入力でき驚きました。

最新の「miyasuku EyeConSW Version3.2」には、操作パネルを任意の位置やサイズで変更できる機能が追加されています。また、DVDやCD、MediaPlayerの再生リストの再生、パソコン内の動画、写真、音楽ファイルの再生や表示などメディア再生機能も加わり、より使いやすくなっています。

【 miyasuku EyeConSW 】 https://www.miyasuku.com/software/18

みんなでつくるバリアフリーマップアプリ
「WheeLog!(ウィーログ!)」

みんなでつくるバリアフリーマップアプリ「WheeLog!(ウィーログ!)」


車いすでお出かけする時に役立つ「バリアフリー・バリア情報」を、みんなでシェアできるスマートフォンアプリです。おすすめのお店や楽しかった場所、危険な場所、エレベーター・スロープなどの情報が、お出かけの際の参考になるでしょう。行ってみたい場所や知りたい情報があれば、「リクエスト」して教えてもらうこともできます。

自分が車いすで通れたバリアフリーの道を登録する場合は、お出かけ時に「走行ログ」のボタンを入れるだけ。車いすで通った人が多ければ多いほどマップ上でその線は濃くなり、「大勢の人が車いすで通った=車いすで通れる道だ」と分かる仕組みのようです。

記録した情報をみんなと共有して地図にすることで、他のユーザーの役に立ちます。また、お出かけ先で感じたことをつぶやいて写真と一緒に投稿したり、紹介したいお店を登録したりすることも可能です。

【 WheeLog!(ウィーログ!)】 https://www.wheelog.com/hp/

クラウド型のケア記録管理システム
「Blue Ocean Note(ブルーオーシャンノート)」

クラウド型のケア記録管理システム「Blue Ocean Note(ブルーオーシャンノート)」


あずみ苑でも導入している「Blue Ocean Note」は、福祉(高齢者介護・障がい者支援など)や医療分野の記録管理業務に特化した記録パッケージシステムです。今まで、紙の帳票に記録していた内容をタブレットPCを使用した直感的な操作をし、記録できるので、業務を効率よく行えます。

お食事・排泄・入浴・バイタル・夜間巡視などをチェックできる「総合記録チェックシート」は、手書き感覚の入力しやすさが特長です。「フォーカス機能」は、日々の記録からお客様の「いつもと違う状態変化」や「事業所全体に発生する変化」などをキャッチ。お客様の体調変化や施設内の感染症等のリスクに、いち早く気づくことができます。

「24時間ケアプランワークシート」では、お客様お一人おひとりの状態に合わせた業務指示が可能。質の高い個別ケアやスタッフのスキル向上を図ることができます。
報告・連絡業務を効率化する「各種連絡事項・申し送り記録の自動抽出機能」は、連絡ミスも防ぎます。

【Blue Ocean Note(ブルーオーシャンノート)】 http://www.bosys.co.jp/



今回は、ご家庭や福祉施設で導入できるIoT・ICT製品をご紹介しました。誰もが高齢期を迎えると言われる長寿社会で、福祉機器の担う役割はますます大きくなるでしょう。歳を重ねても前向きに自分らしく暮らしていくために、またご家族の安心のために、便利な福祉機器を上手に活用してみてはいかがでしょうか。

ライター:樋口 くらら
家族の介護をきっかけに介護福祉士・社会福祉主事任用資格を取得。現在はライター。日々の暮らしに役立つ身近な情報をお伝えするべく、介護・医療・美容・カルチャーなど幅広いジャンルの記事を執筆中。
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