介護者の休息(レスパイトケア)について

2017/05/12

在宅介護は、介護者にとって肉体的にも精神的にも大きな負担となる場合があります。そんなとき、介護者が一時的に介護から解放され、休息をとれるように支援する「レスパイトケア」についてご紹介します。

介護者の負担を軽減するためにできること

在宅介護は、日々の疲れはもちろんですが、いつまで介護生活が続くのかがわからない不安も、介護者にとって精神的な負担になり、身体だけではなく心のバランスを崩してしまうこともあります。うつ病の発症率は約15人に1人と言われていますが、2005年の厚生労働省の調査によると、介護者の場合、約4人に1人にうつ状態が見られました。

介護うつを避けるためにも、そして介護を受ける側であるご高齢者のためにも、介護者自身の休息はとても大切です。

介護者の負担を軽減するためにできること

家族以外にも協力を求める

親戚や友人、ご近所の方等に困っていることを相談したり、ボランティアやヘルパー、ケアマネジャー、医師や看護師などの助けを借りたりするのも良いでしょう。

福祉用具・介護用品・介護用食品を利用する

最近では、ご本人の自立した生活を助けるとともに、介護の負担を軽減する便利な商品がたくさんあります。要介護認定を受けている場合、介護保険で利用できる福祉用具もあります。ぜひ検討しましょう。

▼介護保険で利用できる福祉用具の詳細はこちら
介護保険で利用できる福祉用具と利用手順

嚥下障害のあるご高齢者に毎食、家族とは別に介護食を用意するのは大変なことです。市販の介護食や配食サービスを利用しても良いでしょう。

ショートステイ等の介護サービスを利用する

訪問介護やデイサービス、ショートステイ等を利用して、介護者とご高齢者が一時的に離れることで、介護者が休息を取れるようにします。介護者の旅行や趣味などの理由で利用することももちろん可能です。在宅介護にとって必須のサービスといえます。

▼ショートステイの詳細はこちら
在宅介護を支えるショートステイってどんなサービス?

▼訪問介護の詳細はこちら
訪問介護(ホームヘルプサービス)で「受けられること」「受けられないこと」

ショートステイ等の介護サービス

介護仲間をつくる

介護をしている家族同士が、悩み相談や情報交換をとおして交流することを目的とした「家族介護者の会」が全国各地にあります。「つどい」「家族会」など呼び方はさまざまで、主催も行政やNPO法人等色々あります。月に1回程度集まる家族会もあれば、毎週のようにイベントを開催している家族会もあります。認知症介護、男性介護などの悩みに特化している家族会もあります。状況に合ったものを探してみましょう。

介護される側の気持ちを理解する

今までできていたことが自分だけでできなくなる......。介護をしてもらう申し訳なさや情けなさがストレスとなり、時には怒りとなって介護者に当たってしまうことがあるかもしれません。介護される側の辛い気持ちを知ることは、良い関係をつくることにつながり、結果、介護者の精神的負担の軽減になることもあります。

家族みんなでの介護を心掛ける

家族全員が介護に関心をもつことが大切です。だれかが介護の中心になるとしても、ほかの家族はそれぞれに何ができるかを話し合い、納得しながら介護を行えるようにしましょう。普段から家族でよく話し合い、介護者を孤独にさせないことが理想です。



介護はつらいことだけではありません。「介護をとおして親子のきずなが深まった」「介護のおかげでお友だちがたくさんできた」といった声もきかれます。
介護を受けるご高齢者にとって良い介護を続けるためにも、自分だけで抱え込まず、さまざまな手を借り、介護者自身も大切にすることが長期間の介護を良いものにできるために欠かせません。

ライター:山下 優子
社会福祉士資格保有のライター。「介護」を中心とした福祉分野で、執筆活動を続けている。
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